鉄カブのハンドル径

検索してみるとありそうでない、カブのハンドル径。

 

ヤフー知恵遅れなんて、

実車で測れ」

「19φです」

とか、ソレじゃないんですが・・・モノが無いとかメンドクセーから聞いてるのにね。

 

じゃぁ、実車で測りますか。

 

一体タンクC50~AA01最終は皆一緒、リトルカブもプレスカブスタンダードも一緒。

↓ド初期(6VでCDI)のハンドル↓

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ハンドルスイッチ部、スロットルパイプ部は19φ。(普通の人には問題ないレベルの誤差アリ。)

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スロットルパイプ外径24.1mm

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左グリップ部25.3mm

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グリップ長は115mm。

 

カスタムは22.3mmで普通のバイクと一緒。

ここまでは結構知れ渡ってますから知ってるよ!って方も多いですね。

 

で、見落とされがちなのがプレスカブデラックス(グリップヒーター標準装備車)だけハンドル径が違うという点。

流用なんかで使いたい時に嵌る罠、ホンダイズムが仕込まれてます。

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ココまでは共通なんですが、左グリップ部が約22mmという罠。

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恐らくですが、グリップヒーターを標準装備する絡みでこうなったんじゃないかと。

グリップ内臓式ヒーター黎明期、熱による劣化を考慮してなのか、左右共どう頑張っても剥がれない強靭な接着剤でパイプに固定されてます。

左グリップはエンド部でボルト固定するスタイル。

流石に1インチ規格で全長115mmなグリップヒーターを新聞屋の為だけに造るのは、ね。

で、普通のハンドル径と共通化を図ったと。

実際ジャイロの純正左グリップヒーターが完全ボルトオンでしたし。

 

そんなモンだから、カブ同士といえど民間人用カブにプレスカブ純正グリップヒーターを流用するのは凄まじく難儀。

ジェネレーター、ハンドル、メインハーネスごと交換しないと無理。

普通の人はやりません(↑上記写真は普通じゃない人の改造例です。)

=プレスカブ用アドベンチャーブルーメタリックのハンドルはハンドル径が違う=

コレ、今度のテストに出るから覚えておくように。

=おまけ=

・普通のバイク(22.3mm)用スロットルパイプ外径

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民間人用カブの左と一緒。

カブってスロットルパイプが微妙に細いんで、社外グリップ付けるとモノによってはスカるんだよねぇ~内径19mm外径25.3mm全長115mmのスロットルパイプってあるんかいな?

因みに純正グリップは左右で同一品番(53165-172-000)多少の違いは気合でカバーするスタイルです。

プレス仕様 バルブスプリング交換

カブ90のバルブスプリングってネットで調べてみたら大体、4万㌔前後で終了するみたいですね。特にインナースプリングはヘタりやすいみたい。

ただ「終了」って言っても、自由長が使用限界を突破してるだけで、何ら不具合は感じませんが・・・まぁやってみたら何か変わるかも?

 

・インナー

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・アウター

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こんな感じだったんで、とりあえず交換。

 

まぁいよいよヤル事無い訳で。

ジャイロ時代と違い、シーズンインまで一か月チョイ位ですがヤル事無し。

流石のカブ。

 

・インナー新品

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・アウター新品

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使用限界の差はあれど、インナー、アウター共に1mm縮んでた。

数値より目視、考えるな感じろですか。

・インテーク

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・エキゾースト

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どっちも似たようなモンですが、視覚的にはインテーク側のほうが縮んでるような気がします。

 

ピンクのマーキングを上(ロッカーアーム側)にして組めとの指示。

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よぉ~く見ると下側(燃焼室側)のスプリングピッチが狭い。

 

不等ピッチ+バネレートの異なるスプリング2丁掛け=サージング防止の効果があるそうです。って、カブですよ。そんなに回るか?ップ

逆に死ぬほど高回転多用する50はスプリング一個だもんなぁ~それより何よりフリクションロスと確実に閉まるってのを兼ね合いでこういう事になったんじゃねーかな?と。

カーボン噛みの問題もあるしね。

JA07で一旦シングルスプリング化したけど、やっぱツイン仕様に戻したのもカーボン噛みが結構あったからじゃねーかな?と赤い保守店の方に聞きました。

とにかく赤い方々に評判悪いんだ、JA07プロ。

 

交換後すこぉーしだけ、変化あり。

・冷間時の始動性向上。今までたまに4~5回キックするときがあったのが、ほぼ1発で始動。今のトコ3発以上キックしてません。

・アクセルチョイ開けしないほうが始動しやすくなった。以前は冷間時は絶対プチ開け、温間時はチョイ開けって感じだったのが、アクセル触らんでもアイドリングで始動するようになったりならなかったり。

・温間時始動のヵヮィィバックファイヤが無くなった。時々、起こってた「ポコポコッ」ってエアクリから聞こえて始動せず。その後のキック一回は絶対かからない(2回目以降だとかかる)不思議現象が無くなりました。

かといって、加速や最高速や燃費は全く変化なし。

 

多少の不具合を抱えながらも10万㌔いく個体もありますから、壊れてから考えるって整備で全然OKですね、スーパーカブのエンジン。

逆に問題ないけど距離いってるから念の為・・・なんてのが一番アブナイかも?

何せ費用対効果が激低ですから、ショップに頼むならその辺も考慮の上で。

普通に走ってたカブでも開けてみたら次から次へと使用限界突破、主要パーツ全滅ってパターンもあるんだろうなぁ~5万㌔超えたカブとか。

 

鉄カブエンジンに予防整備=無駄という事を今月は学んでおります。

ただ、車体の整備はヤレ。

 

37F ヘッドライトバルブの位置調整

新品のコイト製なんですが、真ん中が暗くてヘンテコ配光。

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社外のバルブ(ぁゃιぃメーカー)を付けた時、なるアレそっくり。

社外バルブの場合、大体のパターンがフィラメントの位置が違ってる系。

昭和世代なら懐中電灯のスイッチを完全にONにしてない感じで判りますかね?

 

ライトバルブって傾きはそれ程影響しないんですが、前後方向のズレには滅茶苦茶シビア。

まぁ純正部品じゃないから社外ちゃー社外だけど・・・コイトって世界に冠たる一流電球メーカーですよね?

35Wなら数個持ってるんで、中古品を実験台として色々弄ってみたんですが、

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ピンク部分の出っ張りを平にすると、

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凄く良い感じ💛

もうチョイ前でも良さそうですが、乗ってみた感じは真正面だけ薄暗いヘンテコ配光ではないんで良いかな?と。

ついでに上方に散光してたのも無くなったんで対向車にも優しい仕様で◎

 

元々の位置がずれてた?ライト側が凹んでないとイケないのか何なのか・・・。

プレス仕様 マフラー内をカーボンリムーバーで清掃

ピストン交換によりオイル上がりから解放された報道仕様なマイカブ。

約1万㌔オイル燃やして走ってたのは間違いないんで、試しに清掃してみました。

どんぐらい出たかというと、

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こういうのを見ると、4サイクルだからってカーボンとは無縁ではなく・・・ブーブーでも問題になってますね、初期エコ系のエンジン。

 

けど、抜けが復活したはずなのに全然体感出来ません・・・余程の暇人以外はオススメしません、カーボン落とし。

2ストだと結構キクのにね。

プレス仕様 スタッドボルト交換

再利用4回目、期間にして6ヶ月で漏れましたね、やっぱり。

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ガスケットに付いて調べてたら、単なる紙じゃなくて潰れて漏れ止め汁が出るようなそんな感じの仕組みなんですね。

厚さだけじゃなく挟む強さによって数種類アリという奥深き世界。

 

その奥深さを冒涜するような、自作ガスケットで。

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ホンモノから型取りするんで、かなりイケてる?精度。

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ホンモノをパクって液ガス塗布してから暫く経った状態のブツを作ってみました。

挟まないと完全乾燥しないのか、結構仕事してる感じ。

 

で、本題。

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2年前に買って折れそうだったんで放置していたスタッドボルト。

走行直後に緩めればイケる?とヒラメキまして。

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シリンダーやヘッド付いたまんまでやると、歪みというか捻りというか・・・ソレが最小限で済むんで気合入れやすいですね。

パキッという音とともにあっけなく緩みました。

変なモノで暖めたりするより走行直後が一番いいよな、そりゃ。

 

因みに写真で緩めてるトコはシリンダー外さなくても抜けますが、他の3本は途中で引っかかって抜けません。

えぇ、やりましたよ。

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ニップル製造機的な歪み。流石に修正も不可能、中古(最初にリング交換した時に換えたヤツ)に交換。

スルっと途中まで抜けるんで、引っかかってるダケと思ったんですが・・・横着しちゃ駄目。

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左右で長さが違います。

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新旧比較。

ちょっと汚れてる位で特に問題無いように感じますが・・・組んだ時の締まり具合、トルクレンチの反応っぷりが違いますね、やっぱ新品は剛性ギンギンなんでしょうね。

こういうモンは長年使うと熱でやられるといいますから。

心なしか振動も減ったような気がします。

「気がします」程度なんで、全然判らんレベル個人差大。

 

カブは新品部品ブチ込んでも「気がする」程度しか変化ないですね。

定期的に部品交換なんかしないで、壊れるまで乗るのが一番正しい使い方のような気がしてきた・・・。

それでも5万㌔位は走ると思うし、普通の人なら乗り換えで新型だよねぇ~。

プレス仕様 センタースタンド軸が供回りしないように小細工

最近人気のバイク、ハンターカブとかレブルとか・・・ライバル不在なのは不健全。

スズキはショーグンエンジン搭載でバンバン復活させるとか、ヤマハはミニトレっぽい何かを出すとか、カワサキは・・・コヨーテ復活させる?

原付2種がアツイ事になればオモシロイ。

 

overflow.hatenablog.com

 

折角、グリスニップルまで付けたのに軸ごと回っております。

そう、世の中のカブは大部分軸ごと回ってるんじゃないかな?

それでどうこうなるワケじゃないけど、高頻度でセンタースタンドを使う方はフレーム側が摩耗するという大問題が発生します。

あと、絶対固着するわ。

 

早期発見なんで、ココで小細工しておけばシャフト固着とはオサラバ出来るハズ。

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軸径は約17mm。

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ワッシャ+ウェーブワッシャを無理矢理突っ込む作戦で、供回りは無くなりました。

 

現行カブは供回りしないような固定法になってますので、ある意味進化してますが・・・新車時のグリス少なすぎという昔からあるハナシ。

売店が気を利かしてガンでグリス注入してくれてると固着しないと思うんですが・・・最初が肝心だと思う。

メーカーがやらんのは判るけどさぁ~アクスルシャフトやサイドスタンド、ブレーキカムやレバーも工場出荷時のままでカッサカサなんですが・・・デカイ新車屋になればなるほどそのまんま。

納車整備料とか取るクセにさ。

プレス仕様 ヘッドのカーボン落とし

ピストン交換後、約200km。

変化といえば、プラグの焼けが白めに変化。

(プラグは再利用、問題無いモノまで換えたら何が何だか分からなくなる)

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コレ位しか見える感じる変化なし。

オイル消費は激減したらしく、上限キープ。

燃費変わらず、加速変わらず、始動性変わらず、最高速変わらず・・・何も変わらず。

ツマラン乗り物です、カブ。

 

組んで即開けを繰り返すのも何ですが・・・純正のガスケットは何処まで再利用できるのか?という謎テストも兼ねての苦行。

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ヘッドガスケットはどこまで再利用出来るかの見極めがムズカシイ。

けれど、NTB製とは違い黒いコーティング的な何かが全然剥がれておりません。

もう3回目なのに・・・凄いね、純正。

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約200kmしか走ってないですが、しっとりとしたカーボンが堆積。

濃いのかこんなモンなのか自称2万5千㌔シリンダーが減ってるのか。

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オイルがチョイと付いてるのが気になるなぁ~外した時に垂れた?まさかね。

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ヘッド側もまぁまぁな量のカーボンが付着。

それ程回してないし、街乗りオンリーなんでカーボンなんてあっという間に付くのが正常なんでしょう。

セアエンジンも短期間で真っ黒になってるし。

 

カーボン落とす前にリークテスト。(バルブスプリングは外してあります)

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イチイチ生ガスでってのもメンドーなんでエンコン摺り切り一杯でチェックしてます。

どうせカーボン落とすんで一石二鳥。

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排気バルブにプチ滲み。

 

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かなりベタ、限界ギリギリ1.5mm。次はカットしないと駄目かも分らんね。

 

そんでもって気付いた、

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インナーバルブスプリングが終わってるって事。(規定値32.0、使用限度31.2)

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アウタースプリングは大丈夫。(規定値36.0、使用限度34.0)

ゴミみたいなノギスですが、案外正確でして・・・絵的にデジタルのほうが良いでしょ?というミーハーなノリで最近愛用。

 

さぁ、来週もばらすぞー。