プレス仕様 クランクシャフト交換

当たり前ですが交換する部品は純正部品です。

予算に合わせて社外も・・・っていう昨今の風潮、支那勢怒涛の侵食で商売的にはアリって事になってしまいましたね。

元々は改造野郎だけのお楽しみ、壊れて喜ぶ変態限定パーツでしたが純正互換品もチラホラ。

ですが、クランクシャフトってフツーの人は簡単に換えれる部品じゃないし、クランクに何かあったら全滅の可能性もアリだし。

駄菓子屋のくじ引きレベルでしか当たりが出ない大陸製クランク、サイドベアリングが汎用6304とか、無理。

現状3万チョイで純正新品が買えるんだから、O/Hもナシだと思う。

 

コンロッドの焼け?みたいなのは新品時もアリ。

浸炭処理とかそういうのなのかな?社外コンロッドだと無いですよねぇ~焼け。

小端部、新品は切削痕残ってるんですね~。

以上、新品クランクの記念撮影。

 

コンロッド大端部のガタ、上下方向は記念撮影が困難なので左右方向を。

Vブロック+マイクロゲージな計測シーンを撮影じゃぁどうとでも偽装可能だし、見てハッキリ判るって要素が少ない。

死点の位置でゴミ箱にクランク突っ込んで横から撮影。

↓駄目クランク(大端サイドクリアランス0.3mmチョイでギリ標準値内)↓新品クランク。殆ど変化ありません。

腰上外した状態でコンロッドを手で寄せてみてウェブにくっ付きそうだったら終わってます、そのクランク。

大端サイドクリアランス=0.1~0.35 使用限界0.6

大端タテガタ=0~0.008 使用限界0.1

*サービスマニュアルより抜粋

小端フレの数値は記載しないのがホンダイズム。

ナナハンだろうがタクトだろうがカブだろうが教えてあげませんってのが伝統。

大端部の縦ガタ0.008なんてチンマイ数値はクランク単体にしないと計測が困難、車載状態じゃぁサイドクリアランスと縦ガタは指先フィーリング勝負(0.008を感じるには油っ気落とさないとキビシイ)が一般的な点検方法になるかと思います。

コンロッド横ブレの数値もマニュアルに書いてあるとすごく助かるのにね~。

 

こんな状態でもアクセルオフ時には消えるタペット音っぽい小さい異音&周期的なゴーゴーって異音位しか感じる事は出来ず。


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オイル交換の際、ドレンボルト周りに鉄粉&オイルがガンメタなのに一抹の不安を感じ年初より点検開始、今日に至ります。

壊れてても走るカブの真骨頂、ココに見たり。

 

「チャカチャカ」や「カタカタ」系の異音、タペット弄って消えなかったら覚悟せよ。

フツーの人はクランク新品交換なんて馬鹿な事をせず、ぶっ壊れるまで乗る→捨てるってのを強くオススメ。

カブとはいえ5万㌔オーバー、修理の底なし沼に嵌ると中々抜け出せませんから。

今後も続々壊れると思いますが、シリンダーやクランクなど大物は換えたんで次はヘッド周りかな?ぶっ壊れるトコは。

 

結構居るのが知ってるのに知らないフリ、この状態で売る銭ゲバ

ヤフオクとか、ね。

そういう人間にはなりたくないモノです。

 

まぁ兎に角、新品クランクのしっとりとしたガタ無し大端部に驚愕している、沼に嵌った哀れなコジキでございます。

プレス仕様 エンジン組み立て ~ニュートラルセンサーの接点~

グーグルフォトが・・・そんな思い出、振り返りたくない。

 

寄る年波に勝てず、部品を間違えました。

70用(50も一緒)を買ってしまって、

接点が届かないという大惨事世界大戦。壮大なる無駄遣い。

というか、50と90でこんなトコも違うんだね~勉強になりました。

50とはミッションベアリング径も違うし、厚みも違うらしいし(未確認)クランクケースは別物ですね。

 

今回全バラして判ったのは50~70エンジンとは見た目は似てるけど別物だという点。

口の悪い人は寄せ集めエンジンなんて言いますが、かなりの部分が90専用設計。

80年代前半に、めんどくさくなってラージエンジンやめたんじゃないよな、コレ。

他車種や昔ながらの部品を使ってるのは確かに「寄せ集め」かもしれませんが・・・それ言っちゃー50も一緒。

カブ系一次クラッチエンジンの最終形態なんだと思う。

 

因みに90用は35753-035-010 ローター,ニユートラルスイツチ(035はC65)

結局、元のヤツを紙やすりかけて再利用というトホホな結末。

プレス仕様 エンジン組み立て ~チェンジシャフト、カウンターシャフトのオイルシール交換~

シャフトが無いとシール打ち込みも楽勝。

手のひら手首近辺でグッと押し込んでやれば、イイ線まで嵌ります。

 

B/Oでチョイ納期遅れたクランクも現在ドンブラコと苫小牧東港目指して運送中みたいです。

ある程度、組んどくか。

プレス仕様 エンジン分解 ~シリンダーヘッド~

新品シリンダー+ピストン組み込み時に清掃したんですが・・・それから約1,500kmでこの有様。

密閉する気サラサラ無しな排気バルブシート、ややウェッティーなカーボン。

こういうモンなんでしょうね、キャブ車のカブは。

排気バルブはシートカットが必要なレベルだと思いますが、どうせすぐこうなるという現実見せつけられると、バカらしいんでやりません。

多少カーボン噛もうが問題無く動くワケだし、ガソリン無駄遣いなキャブレター車なんでキックスカスカレベルで始動不能ってウルトラレアケース。

エンジン開けた事ある人なら判ると思いますが、FIになってからカーボンがクソ硬くなりましたよね。

↓吸気

↓排気

ヘッドは熱持つから?オイル焼けによる黒ずみが目立ちます。

特に排気バルブ近辺。一番熱くなるトコだしね。

 

 

今回は己自身が実験台、久しぶりにメタルクリーンを使って清掃してみました。

アルカリ系洗浄剤ってアルミとの相性がイマイチなのか、黒ずんだり粉吹いたり・・・

やっぱり黒ずむな。

末端価格ナンボレベルでフィン奥にメタルクリーン残滓の粉。

スラッジ汚れ系は綺麗さっぱり取れました。

やっぱ粉吹くなぁ~使い方が悪いのか?一晩は漬け込みすぎだったのか?まぁ大なり小なりこうなっちゃう事が多い傾向。

表面もブツブツ(燃焼室部とかに残ってる)になっちゃうし、アルミ系に使う時は細心の注意を。

 

表面の雰囲気的にタンク錆取り液に付けたような感じ、素材には間違いなくダメージありだと思うんだけど・・・そもそもアルカリ系ってアルミに使っていいのか?ってググってみると結構マズイみたいね。

出来る限り濃度激薄でスタート、汚れが落ちなかったら増量する感じが良いかと思います。

 

そもそも、堆積物までいかない変色レベルの汚れって取らなきゃイケないのか?という疑問は常につきまといます。

茶色いとか黒いからってエンジンブローする?剥がれてウンタラ・・・そんじょそこらのブツじゃ剥がれねーからこうやって残ってるワケでして。

 

気分や信用の問題か。

プレス仕様 エンジン分解 ~ミッション~

クリスチャン系って意味じゃなく、変速機。

 

↓カウンターシャフト側の部品

清掃前にガン見、コレ世の理ナリ。

綺麗にしたらバレない判らなくなるなんて事もあるわけでして。

清掃は目的ではなく手段。清掃したから直るワケじゃないしね。

つまるトコ、この辺の部品って油まみれが一番綺麗な状態。

食器洗いよろしく洗い油で気合の清掃、カッサカサ状態でバエ重視な「清掃しました!どうよ?綺麗になったでしょ」ってなのも・・・レストア達人なイケてるオレを認めて💛ってな感じなんですかね?写真付きメシ食った系の報告同様、全く判らん。

油っ気ナシ=油漬けで使われる部品にとっては臨死状態。

清掃後、速攻オイルにドブ漬け→組み付けペーストなんて不純物と思ってるオレも異端審問にかけられるレベルですが。

 

23441-GB6-910 ギヤー,カウンターシヤフトセカンド(28T)

23481-GT0-751 ギヤー,カウンターシヤフトサード(23T)

ドグのツメがイガイガしてるのが2速ギア。

左が23421-GB6-911 ギヤー,カウンターシヤフトロー(34T)

各ギアとも内径は殆ど新品同様みたいでクロスハッチが残ってました。

 

この烏帽子みたいな形状の部品が「ニューロータリー」のキモ。

コイツが走行中(カウンターシャフト回転中)シフトドラムにある溝に嵌って3→Nを制限、シフトダウンや停止中はやる気なくダラ~んとなってシフト可能なオールアナログピタゴラスイッチな機構。

カラー、スプリング、烏帽子の3点のみってのがスゴイよなぁ~よくこういうの思いつくな。

 

23221-GT0-750 カウンターシヤフト,トランスミツシヨン

スプロケ嵌ってるトコが錆びてる位で、全く異常なし。

 

↓メインシャフト側の部品

23211-GB6-910 メインシヤフト,トランスミツシヨン12T

23431-GB1-900 ギヤー,メインシヤフトセカンド(17T) 

当たりが強い、ちょっと減ってる。

23471-GB1-901 ギヤー,メインシヤフトサード(22T)

メインシャフト側の2速ギアだけちょっと減ってるかも?

5万6千㌔走って掠り傷程度、3速ミッションの恐るべき耐久性。

 

巷に蔓延ってる4速ミッションに換えるのは道楽仕様ならアリですが・・・私は道具として使うのでナシ。

ゼニもイッパイかかるし、幅広ギア=強い硬いエライだと思うし。

 

各ギアの繋がり?そんなのどーでも良いわ、カブ如きに。

プレス仕様 エンジン分解 ~カムシャフトのベアリング交換~

ネット情報を参考に6902Zと6905C3をネットショップにて購入。

6900番台のベアリングなんて市井では滅多に使わないから、その辺では売ってなかったりします。

 

お値段の関係でNSK製に変更しましたが、純正はNTN製。

左が新品、右が付いてたヤツ。

↓右側(プラグ側)

↓左側(カムチェーン側)

ん?元のヤツは6905、フツーのタマタマ隙間タイプ。

C3やC4ってホイールやクランクベアリングで見かけます。

確かガッツリ高荷重向けだったハズ。

まぁC3でも問題ないとは思いますが・・・ベアリング変更でギンギン回る?そういうの間に合ってるんで、ええ。

 

今回の調査結果=HA02のカムシャフトに付いてる純正ベアリングは6902Zと6905

 

C3は要らないというか、何か起こる可能性も僅かながらアリ。

クランク滅亡記念についでだからと壊れてもいないベアリングを交換するオレもどうかしてますが・・・社外のカムなんかだとC3使ってるみたいですが、そういうの間に合ってるんで。

大体、ココのベアリングって壊れるのかな?

 

今回の教訓=目の前にモノがあるんだから、横着しないで目視で確認。

ネット情報ウサンクサイ。