フロントフォーク オイルシール交換

ストロークする度にオイルが噴出してたフロントフォークのオイルシール交換。
用意したオイルシールが、

スズキって書いてあるんですけど。


実はKGB経由の極秘情報で「スズキのショーワ製35φのシール合うんじゃね?」
という事なんで、付けてみようと。
これだと、1個880円だったかな。
ちなみにヤマハ純正は1個1,334円します。
早速作業開始。


まず、オイル抜きます。

インナーロット固定ボルト緩めて最初に抜いちゃいます。
ドレンボルトも付いてるけど、非常にナメやすいのでいじりません。


ヘドロみたいなオイルが大量に出てきました。
フォークオイル独特の臭いが強烈です。服とかに付いたら暫く臭いんだよね、これ。
実は先月、オイル交換してるんですがきったねぇ事になってますね。
走行しなくても中が腐ってるとあっという間に汚くなっちゃうんだね。
エンジンオイルも古いバイクはすぐに汚くなるもんね。
オイルの洗浄作用ってやつですか。


洗浄作用に頼るより、布でフキフキするのが一番綺麗になります。
サンエス+パーツクリーナーで清掃。
スプリングの裏とかもフキフキ。

届かない部分はエアブローして、滲んだヤツをまたフキフキ。
アウターチューブ内もフキフキで綺麗に。

一番底の部分に溜まってるスラッジ落とすの面倒ですよね、ココ。




清掃が終わって点検。
インナー曲がり、スライドメタル、アウター内磨耗、スプリング自由長など
問題なさそうです。
インナー側のスライドメタルはこんな感じ↓

当たりの強い部分や傷も殆どなく、綺麗なもんですね。
前オーナーは殆ど乗ってなかったんでしょうかね。
ちょこっとだけあった、インナーの点錆はカッター&耐水ペーパーで修正。
暫く持つと思いますが、今度漏れたらインナー交換だね。




組立て。
届いたシール部分のクリップ。

形変わってますね。下側のハリガネタイプが新型。ごっついのが旧型。
新型のほうが突っ込みやすいです。
オイルシールも比較。

リップの厚みとか、アウター部の厚みはスズキ製が若干薄いようです。
この辺はシールメーカーが違うみたいなんで、そのせいでしょう。
外径、内径、高さは同じです。
いけそうです。


ラップ巻いて、リップ部にシリコングリス塗布後オイルシール挿入。

この時使うラップは、本家本元の旭化成サランラップはクオリティーが高すぎて
ちょっと使いにくいですね。
パチモンのサランラップが薄くて使いやすいです。
そして、シールを打ち込みます。

写真はかっこつけて特工使ってますが、打ち込みにくいので結局、
使用済みシール+単管というビンテージスタイルで打ち込みました。
倒立フォークじゃなければ、こっちのほうが自分は打ち込みやすいっす。
置いてやるんじゃなく、片手単管、片手アウターチューブで
コンコンやると力が逃げなくて良いですよ。はい。アウターも傷つかんしね。


オイルは253ccですね。チョイ多めにメスシリンダーで計って入れました。

その後、エア抜きして油面測定で左右バッチリ123mmに合わせました。
バリアブルダンパーだかの特徴である、エア加圧も0,4kg入れときました。



かなり省略しちゃいましたが、組み立てて完成。
トップキャップボルトを回す時は念の為、トップブリッジのクランプボルト
は緩めておく事。
じゃないと、カッチカチになってて回らなかったりするかもよ。
倒立フォークだと、絶対緩めないと駄目ですよね。


フロントフォーク弄ってていっつも思うんだけど、トップキャップボルトの
レンチ引っ掛けるトコ、もっと気の利いた形になんないのかな。
取付時に手痛くなったり、ナメやすかったり、巨大レンチが必要になったりします。
一般人がいじらないトコとはいえねぇ。いじる人だって人間です。


ボトム側の固定部は2本ボルトなんで、上下均等に締まるように数回に分けて締め込み。
手締め→1,5kg→2,0kgで締めときました。


作動チェックしたら、整備前はフニャフニャフォークだったのが
しっかり奥で踏ん張るいい感じになりました。
まあ、当たり前といえば当たり前ですが。


で、「ちょい時間空いたからタンクキャップでも見るか」と分解してみた。

地獄です。
明日、いじろっと。