ストールする、アイドリングが下がらない

走行中にストールして停止したとの事。
1週間前ぐらいから始動困難な時もあったとか。
あと、アジャスターをめいっぱい緩めてもアイドリングが高い時あり。
けど、調子いいときは普通に走るそうです。
現状で、エンジン普通に始動しますがアイドリングせず。


華麗にプラグチェック。

全部、微妙に黒いです。ちょっと拭いたらスス取れる程度のくすぶり。


さあ、今年もCVK祭りの始まりだー。
毎年、カワサキのキャブには泣かされてます。
特にフロートバルブの受け側がねぇ。腐ったキャブだとやられてるの多いです。
受け側は交換できないので困ったモンです。汎用キャブのくせに。


油面OK。フロート室内も綺麗。各ジェット類のつまりも一切なし。
さあ、困ったぞ。わからん。
で、何気にチョーク引っ張ってみると、

20回に1回ぐらいの頻度で、戻らないときがあります。
軽い衝撃や、エンジンの振動で金具部分は戻ります。
が、良く見るとプランジャー本体(チョークの真鍮部分)が引っ張る部分の遊び分だけ微妙に戻ってません。
キャブ外して、チョークを引っ張る金具部分を取り外し、各プランジャーを指で作動させてみると戻りません。
どーやら、故障箇所はこれのようです。
カブに引き続き、ひっかけ問題第二問ですね。凄く判りにくいトラブルです。


部品取りキャブ用意。
膨大な量のCVKの部品取りから一部を撮影してみた。

まだまだぐっちゃりあります。自分でも何個あるか数えた事がありません。
気持ち悪いぐらいあります。
今回はGPZ900R用のキャブをドナーに手術開始。

外してみて判ったのが、プラスチックのボルト部分についてる防水&防塵用ゴムが劣化してました。
カッチカチでパリパリです。
これが抵抗になって戻らなかったんですね。
中古ですが、柔らかいヤツに交換すると、スッコスコ戻ります。


一応、新品パーツ調べてみるとゴム単品では部品でないようで。

下のプランジャって部品がチョーク周りの部品。ASSY交換×4ケで1万円オーバーの恐ろしい世界です。
資本主義社会の残酷さですね。
「先っちょのゴムだけでいいんだよ、ゴムだけで。単品で出ないのか!」
と、労働者階級の叫びが聞こえそうです。


キャブ分割はちょっと手間でしたが、最近は毎日4連キャブの分解&組み立てやってるんで楽に感じました。
慣れというのは、恐ろしいモンです。
組み立て完了しましたが、深夜になっちゃったんで始動&テスト走行は明日。


追記=翌日試運転の結果。絶好調!(中畑清風。古いな)
以前乗ったときより、エンブレも弱くなった感じもします。開け始めのドンツキ激減。いい感じ。