オイルポンプのギア交換

部品入荷。

さあ、エンジン全バラです。
このクソ暑いのに、エンジンオーバーホールです。
夏です。


フライホイール外すトコで、知恵熱発生。
M12、ピッチ1,25の硬いボルトとクランク軸を押すための何かを探して小一時間。

NSR50の残骸についてた、フライホイールプーラー用のボルトと6mm六角レンチをぶった切ったモノを使い外しました。
パキンとも言わないで、案外あっけなく外れました。


あとは、グチャグチャ付いてる色んなものを外してエンジン下ろしました。

下ろしてからでも外せるんだけど、コレぐらいの小型エンジンだと自重が小さく、何かと不安定。
車体についてる時に、外せるものは外しておきます。


以下、くみ上げ時の確認用写真。

ホース類とかの取り回し、間違えないで組もう、俺。


とりあえず、お風呂にでも入ってさっぱりしましょう。

死点は、

クランクケース合わせ面ね。プーリーケース付けとかないと確認しづらい造りになってます。
プーリーケース仮止めで、上死点確認後に外した状態で撮影した写真です。


サービスマニュアルなどという、高尚な書物は持ってないので、規定トルクがわかりません。
しゃーないので、マジックでマーキングしてトルクレンチで確認。

いちいち、緩めてから締めての繰り返し。めんどくせー。

MYトルクレンチではこんなんでました。
大体あってるんでしょ。違ってたら誰か教えて。


漸くオイルポンプのギアが外れたでござる。

左がイカレタギア、右が新品。
色変わってます。材質違いますね。部品番号の末尾010になってるわ。
外したギアは、ギザギザなくなってます。横っちょのクランク側のギアにあたらない部分だけ残ってます。
クランクベアリングは大丈夫でした。がたつきなし。
大端ベアリングもがたつきなし。
カムシャフト、ロッカーアームは大丈夫っぽい。バルブクリアランスも指で動かす感触は規定値のフィーリング。
ヘッド周りに油分ありって事は、辛うじてオイルポンプ動いていたんでしょうね。


ですが、残念な事に、

ピストンは逝ってました。
1stリングは完全に固着。
スカート部ギザギザ。
こんなんでも、エンジンかかりました。
アイドリングがちょいと不安定でしたが。


クランクケース合わせ面の仕上がり悪くて、バリがバリバリ出てます。
指に2回ほどアルミのトゲ刺さりました。超イテー。
新品部品の中にはインドネシア製もあり。
これも海外(アジア)生産のスクーターだったのかな。
約19万円もした原付スクーターでこれはないでしょ、って思えてなりません。
軽No,1のS社やK重工製のバイクだったら諦めもつきますが、
ホンダがこんなもん造るようになったんだねぇ。
終わってるねぇ。


エンジン内は綺麗なもんでした。恐らくオイル交換はマメになされてたのでしょう。
ほんとクソエンジンだな。
しかも全国的に出てるんでしょ、このトラブル。
リコールもサービスキャンペーンもかからなかったのが不思議です。
皆さん三菱イジメに夢中だったからねぇ、あの時期。


ピストン周りは再発注するとして、オイルポンプのギアは取りあえず組んどきました。
フライホイール側の蓋ペンチで掴んでグイッと引っ張って外して、ギア入れ替えるだけの単純作業。
オイルポンプ内は清掃しておきましょう。
たったコレだけの事にエンジン全バラしちゃった一日でした。