C105 キャブ清掃


55ccのヤツ。
昭和31年頃製らしい。石原慎太郎の「太陽の季節」封切とか、自賠責が始まった年です。遥か昔です。
その辺歩いてるヨボヨボのジイサンバアサンが青春時代。
ポンコツ道も来るトコまで来たか。


チョーク引かないとアイドリングしないって状態なんでバラしてみましょうか。
もう何だか見たこと無い形のキャブ。

別体フロート、ダウンドラフトキャブ。何か舶来物のコピーなんでしょうね。

ばらしてみても、奇奇怪怪。釣りの浮きみたいなフロート。先っちょが巨大メインジェットみたいな物体に当たって止まる仕組み。
↓メインジェット

ジェットホルダーが一体式。
↓スロージェット

ガソリンに漬かってないスロージェットって、すげーな。
↓コック下のストレーナー部分

キャブの割にゴミが溜まるカップがデカイのは、時代的なモノなんでしょうかね。ゴミ入りガソリンが多かったとか。ドラム缶で売ってた次代なのかな?


何者かが近年にレストアしたらしく、ゴムパーツとかコックのパッキンは、取り敢えず作動OK、漏れ無し。
スロー経路で1箇所(メインジェット横の圧入されたジェット)に微妙な詰まりありだったので、貫通させてから再始動。

今度はアイドリングOKです。ちょっと波打ってるけどね。