2NO エンジンの検死解剖

何がともあれ、エンジン不動は最初に解決しなければならない問題。
まあ、どんな状況か腰上だけでも見てみますか。
こんな時、空冷単気筒はラクチンで良い!非常に良いです。
なんだかんだ30分ぐらいでシリンダーはずせる状態になりましたわ。



サイレンサー出口に何か居ます。キモイ。ピンセットで掴んで捨てましたが、毛と草が入り混じる物体。巣?
ポンコツ弄りでは避けて通れない虫&キモイ物体との闘いです。
気温が低い冬眠中に退治してやらんと、来年の春に「おはようございます」と出てきやがりますからね。


マフラー外すと、

え?案外綺麗です。ピストンは傷もないし、相当状態良さそうではあります。
排気ポートは良い感じでしたが、マフラー内が地獄モード。

道路脇に捨ててある一斗缶みたいな状態。不法投棄スポットでは良くある錆び方です。侘び錆だな。
そんなわけで、

エキパイ部分に穴開き。マフラーOUTです。中を覗くとパイプユニッシュのパッケージイラストみたいに曲がってる部分が全部錆。猛烈な錆。ウエハースみたいにサクサク崩壊しそう。


次は、肝心のシリンダー内。

ヘッド誰か開けたのか、固着一切なしでスーと取れました。内部に溜まってるのは水かと思いましたが、実は潤滑剤。臭い的にはWD−40かな?何者かがプラグ穴から入れたんでしょうね。その為か酷い錆なし。

見える部分だけではありますが、シリンダー壁面に一切傷なし。エクセレントです。
ただ、シリンダーは外れず。リンクが錆びで固着してるんだろうね。


以上の状態からして、クランクベアリングも逝ってるだろうなぁ。
今度は吸気側から覗いてやろうと、キャブを外したら、

ビックリ箱みたいにスプリングがビヨヨヨーン。思いっきりワイヤー切れてました。
スロットルバルブも変な向きで付いてます。誰かが触ったのは確定ですが、ココ数年ではなさそうな腐敗っぷりです。


ピストンリードなんで完全には見えないですが、リードバルブをはずして見ると、

これは酷い。不法投棄スポット的な錆です。
コレでクランク使用不能確定じゃねーのかい?
上だけでも何とか外れねーかなぁ。


悪い事ばかりでは無くて、

インシュレーターが柔らかくて全然使える状態だったり、

変形しているジョイントも、まあまあ柔らかくてお湯で柔らかくしてからキャブに嵌めとけば元に戻りそうだったり。


エンジン探さんと駄目だね、こりゃ。