キックギア修理

昨日の晩、バッテリーが寿命を迎えたみたいでセルが回らず。
こんな時はキック始動するしかないんだけど、キックが動かん。
たまにしか使わないけど、無いと困る物って往々にしてこんな事になりがち。
皆さんも5年前の地震の時に買い込んだラジオや懐中電灯など、使えますか?
忘れた頃にやってきますからね。


たまたま基地前でのバッテリー昇天、支那製4L-BSにとりあえず交換して無事?解決。
ただ、激安無名バッテリー、何時逝ってもおかしくないんでキックは直しておかないとって事で、クソ面倒だけどやらんとね。
キックギア弄るのに、リアタイヤはおろか、リアサスやエンジンマウントまで外さなきゃいかんのよ、ジャイロアップは。ホンダスクーター史上最悪の整備性だと思います。

キック不動の原因は、ホンダ系あるあるのキックドリブンギアの動作不良。ストッパー部分までギアが戻ってないですねぇ〜。
針金状のガイドが固着気味で回らないってヤツ。


で、組みなおして動作確認してみたら、今度は空振り多発。

爪の先端が磨耗してました。前にやった応急処置、仕事が雑だなぁ〜。


この部品、細軸クランク用は全て「ゴソウダンパーツ」という名の販売終了。
ホンダ、今後は古いバイクの部品をしっかり在庫します宣言はしたけど、2stジャイロ系はねーだろうなぁ〜新車売れなくなるもんね。


何か流用効かねーかな?と色々調べてみました。
・ディオとか普通のスクーター系はギア比が違い流用不可。ディオ系だと7Tで、ジャイロ系は15T。ヘンテコなキックでストローク量が取れないから、ジャイロ系はハイギアードになってるようです。
・ジャイロX(中期まで)

造りが根本的に違い、流用は不可。初期型でもXは爪8個あるんだねぇ〜舐めにくそう。
ジャイロキャノピー中期(太軸クランク)、ジャイロX後期


かみ合わせ部分の外径が違いますし、厚みも違うので、流用不可。

ドライブシーブの造りを見れば、一目瞭然ですね。


ジャイロアップP型前期(細軸クランク)までの車両に流用できるキックドリブンギアは、しいて言うならジャイロキャノピー初期型ぐらいか。
こんな所さぁ〜共通化しときゃ良いのにね。せめてジャイロシリーズで共通化しといてくれよなぁ。細軸でも爪6個のヤツがあったりしますからキック舐めるというトラブルで、メーカー側も色々ご苦労なされたようで。
ヤマハの飛び込み部分に比べると、シーブ側が舐めたら終わりな一体成型とか、あからさまにショボイ造りなんだよなぁ〜。この後、太軸になるとかなりゴッツクなってヤマハチックな造りになってるのが、ムカツク。パクるんだったら、最初からパクッとけよ。
流石ホンダですね。


しょうがないから、

浮世絵の波をイメージしながら、リューターで削りましたよ。
高さと爪の噛み込み位置を変えちゃったらアウトなんで、結構ムズかったぜ。