F9 全体チェック

前回のニセモノ(って言ったら乗ってる方に失礼か)と違い、

今度はホンモノです。
始動性が悪いって事なんですが、このクソ重たいキックは・・・。
たとえグットコンディションだとしても俺の貧弱な筋力では無理。
コツも何もインパール作戦のお帰り時レベルで痩せてる俺には無理。
スクワット&白米&肉食って体重増加に励みますか。


かかりが悪いといえば、まずはキャブだよなぁ〜。

見よ!この漢らしいキャブレターを。
ロータリーディスクバルブで最大サイズ?VM30らしい。
イッコ前のF5だとVM32らしくてもっと大きいみたいで。まあ、VM30でもね、とにかくデカイ。
極めて常識的な全閉開度でアイドリングが3千回転、2次エア吸引してる可能性がありますね。


F9専用なんでしょうかね?ヘンテコな形状のキャブレター。フロート周りやフロートカバーはラビットS301の上下逆バージョン的な形状。
とにかく前後長を抑えたかった、カワサキのいじらしさ。
タンクはチョイ錆程度なんですが、

コレだけ沈殿。この砂タイプの錆、フィルターで抑え効かないです。取り除けるフィルターがあったとしても速攻詰まると思います。ウン。
メインジェットが底にあるから、錆の影響モロに受けますね。


F5かF9か迷ったんだけど、

キャブにF9-1の刻印あるんで、F9って事なんでしょう。1だからF9前期仕様なのか?
F9での仕様変更の変遷、現在勉強中でございます。
しっかしまあ判りにくいよね「F9」ってさ。どのカワサキ空冷オフロード車かピンとこないもん。
この米国戦闘機的なネーミングセンス、カワサキ航空機絡みなのかね?


マフラーは思いっきりF5っぽいのが付いておりまして、

2段階膨脹のぶっといバッフルが付いております。コレで純正ですから、大らかな時代です。仕組み的に100㌫爆音ですね。
F9だとサイレンサーが長〜くなって、リアサスより後まで伸びてるハズなんですが、この車両はリアサスのロッドを錆びさせないショート管仕様、コレF5用だよね?


キャブ以外でも、

自作のフィルターが、

デイトナターボフィルター並みにスカスカだったり。
コレも始動性が悪い原因になるかもね。まあ、空気吸いすぎてるのは間違いなし。
この年代のカワサキなのに、煙が殆ど出ないっていう事だし始動性が悪いって事だから、薄いんだろうね、こりゃ。


前オーナーがジェネレーターがおかしくて、コイルを巻き直ししたらしいんですが、

電解液が約2ヶ月でエライ勢いで減ってます。一番左は半分まで減ってますね。
思いっきり過充電の症状です。しかも、プラスのリード線腐って取れたし。
ジジイにバイアグラ的な修理・・・まあ、6V車での過充電だと「お、頑張ってるな」って感じです。この時代、ましてオフ車にレギュレーターなんて無いでしょうから・・・なんて思ったらF9には付いてるのね。
レクチファイヤは当然のセレニゥゥゥーム、

バッテリーケース横にありました。
レギュレーターはちょっと探しましたけど、

タンク下、イグニッションコイル前方に、それらしき物体を発見。


カワサキの70年代初期電装品、絶対壊れてそうですね。
ジェネは問題なかったんじゃ・・・。


本日はこんなトコで勘弁。