F9 フライホイール、点火タイミング等チェック

最近の日課=報道関係車両のパンク修理とF9のキックトレーニング。


Fシリーズの説明書より。(F8だったか)

どうかしてます、このメーカー。カワサキか・・・の語源みたいなウソのようなホントの説明書。
吹かせ吹かせ飛ばせ飛ばせ!って事でしょうか。渋滞時は空ぶかしみたいな。
7千ぐらいしか回らないバイクの3千以下を使うななんて・・・トホホでございます。


フライホイールカバーを開けてみました。

クランクシールやら、ベアリングの状態やら、回した時の感じやら・・・色々チェック出来ますから、得体の知れない車両は必ずチェックしております。

思いっきりギアプーラーの跡が・・・昔気質の方々はヤンチャな外し方をしますねぇ〜確かに3本ボルト固定タイプのプーラーってスズキ以外では余り使いません。
3本ボルトタイプのフライホイールプーラーでちゃんと外しましょう。
ギアプーラー使うと、爪でコイル壊しちゃったりする可能性がありますからね。(結構聞くトラブルです。)

ハイUPのディスクローターを溶接した自作プーラーで外しました。ディスクローターってクソ硬いからビクともしませんよ。

コイル巻き直したって事だったんですが・・・どう見ても当時のままです、ありがとうございました。
それとも、俺の目がオカシクなったのか。


まあ、過充電で電解液が減ってる位だから、発電はしてるのでしょう。
点火側コイル、以前弄ったTS250のPEI点火のシステムに凄く似てます。
昔からスズキとカワサキって流用できたり、同じ部品があったりで仲が良いのか悪いのか。OEM提携、速攻解消したのが10年前ぐらいだったか?



フライホイール奥のプラスネジに激しく回した跡。
ケース割ってる証拠だね。
上手く組んであれば良いですが・・・幸運を祈ります。

NOK AE1313


シールは完璧、新品同様です。このシールのコンディション、21世紀に入ってから組み直したエンジンでしょう。で、何で殆ど走った形跡が無い?
キック始動が辛くなったが最大の原因でしょうか?俺なら、この重たいキックに耐えられなくなり、すぐ放出するでしょう。
それと、電装系が不調で乗れなかったんでしょうね。ホーン外した状態なのにホーンボタンを押したらニュートラルランプが超暗くなったり、ブレーキランプが点灯しなかったり、夜モードで尾灯が点灯しなかったり、異常な数のアース線が増設してあったり。
前々オーナー、最終的に訳判らなくなってサジを投げたか?


フライホイール裏にもギアプーラーの爪の跡が。

爪で削った破片が磁石に付着しておりました。
ソレ以外は良好なコンディションなので、磁石とコイルの向き合う面をサンドペーパーで錆取りした程度で、そーと元に戻しました。
磁石面の錆取り、ジャイロでは結構効果ありました。充電電圧0,4Vぐらい上がった記憶あり。


火花は良好、2万ボルトオーバーを計測しました。

キックスピードだと、ココで点火。始動時だから遅めでOKかと思われます。CDIのケッチン対策&始動性向上のテクノロジーってヤツ。
あ、当然プラグ抜いて圧縮ゼロで測定しております。

本来はエンジンを始動して3〜4千回転でチェックしないと駄目なんですが、未だまともにキックを降ろせず。
これじゃ始動性うんぬん以前の問題。ヘッポコヘナチョコ野郎でございます。
始動の儀式には修行が必要、屈強な下半身を目指します。


プラグの焼け(俺はかけてないけど)は、

こんな感じ。凄く良くも無いけど、問題なく走ってるわなって感じの焼け。
これ位だったら上等、上等。