CB-F系エンジン全般でスタータークラッチの空振りって定番トラブルみたいですね。
異音が出たり、空回りしたり。
この車両は、冷間時一発目だけガチャンといったり空回りしたりするそうです。
フルトラですが遠心ガバナー、過渡期だねぇ〜。
蓋、ケースカバーの裏が乳化したオイルまみれ。
オイルラインがあるわけじゃなく、スターターギアの掻揚げだけで潤滑する感じですから、乳化しやすいのかな?それともOリングの劣化で水進入?
レベルゲージを確認した所、ミッション内部で乳化は無し、ココだけの問題です。
スタータークラッチ自体は、至って普通の構造。JOGと一緒、玉とスプリングのアレ。
JOGの場合、汚れたらセル回らなくなったり、始動後に異音がしたり。
当たり面は綺麗なモンでして。
まあ、この状態を想定して、
スプリング、ボルト、ローラーを予め発注済み。
なめやすいし、緩んでる可能性もあるから一応買ったボルトに違いありです。
ホンダパラノイアな方々なら発狂する、頭のブタ鼻マークが無いとです。
頭薄っぺらい特殊ボルトだから、他のボルトで代用不可。
見えない所でもヤツラは拘る、怖いよね。
↓外したスプリング
自由長がバラバラ、コレだね不調の原因。
新品と比較すると、
一番長いヤツでも駄目なレベルで劣化しております。線径細いスプリングだからヘタりやすいのかな?
新品は当然、全部一緒の長さです。
ガスケット、Oリングも当然新品に。
Oリングの溝に付いてた液体ガスケット、軟い硬いが入り混じっております。
この色のガスケットは恐らく純正、相当マニアックな輩が一回開けておりますぞ、ムムム。
多分、ココのOリングから微細な水分入ったんじゃねーかな?
組立完成後、セル始動で異音無し。暫くモーターが回ってる音がするのは仕様なのでしょうかね、CB−F系エンジン。
何気に気付いた、
燃料ホース折れ。
耐ガソリン性ホースですが薄いヤツ、スズキ純正っぽいな。
スズキの場合、ペラいホースにスプリング的なブツを通して防御するスタイルです。
もちろん、新品に交換しました。