ナナハン穴 インナーチューブ交換

間にD型のワッシャが入ってるんですね。何だか以前見たような気がしますが・・・CB500だったかな?

上下ともクランプ締め付けトルクは5kで良いみたいで、4k程度だとワッシャが遊びます。
締めすぎ注意的なワッシャでしょうか。


ライトステーがフォークを覆ってるタイプですので、23mmソケット+エクステンションで上からグリグリして抜きました。

インナーロッドは抜かなくても分解できますが、底に溜まったヘドロ清掃が困難なので抜きました。


超絶硬いサークリップが入ってるのですが、シールが上がってきており外すのが困難。

ガンマだったかNC30だったか、41mmのインナーチューブがジャストフィット。クリップ叩かずシールのみ叩き込めました。リップを叩くので、駄目シール限定の技です。
本チャンシールは塩ビパイプ+駄目シール上乗せで。

K2以前の独自システム?ヘンテコインナーチューブ。

この順番でクリップやらメタルやらが組み込まれておりました。

一番下のクリップはかなりの硬さ。サークリッププライヤーが必要。
それ以外は手で外れます。

一番下と上から2番目のリングはピストンリング的な役目?何だか手触りもピストンリングそっくりです。

インナーロッドには近年のフォークみたいなリングとか小細工無し。スプリングがずれないように凸が頭頂部にあります。

ココのメタル系部品は販売終了です。しょうがないので再利用します。
一番下のメタルはインナーチューブの端切れみたいな鉄製。

上のメタルは妙に軽い物体。真ん中にオイルだまりがあるブレーキシャフトとかに使われてるような構造です。



オイル量は220〜230ccという緩ぅ〜い設定。油面なんてモノは書いてありません。
ほかにも時代を感じさせる10W30オイルとか。
普通にG10を225cc入れてみました。


↓トップキャップのOリング

オイルシール

↓ボトムケース下、8mmヘキサのワッシャ(ホンダ的呼称はスペシャルワッシャ)

ツバの張り出しがスペシャルなので、素直に純正部品を買ったほうが良い部位です。
ココ締め付ける作業の段階で、用意したワッシャが嵌らないなんて、イヤだよね。


純正インナーチューブは廃盤ですので、MRS製インナーチューブを投入。

社外インナーって微妙に太くてリジットになったりとか嫌な思い出しかありませんでしたが、MRS製はウルトラスムーズ作動。精度最高。
=付いていたインナーチューブの惨状=
↓左

↓右

錆はありませんが滅茶苦茶減ってます。一部、具が出てるし。

純正インナーチューブって上半分メッキされてないというネット情報。この車両もグッサグサ。

MRS製インナーチューブは穴が2個開いてますが、純正には無し。装着後のストロークチェックでは全く問題ないので進化した?のでしょうかね。
この穴が作動性を向上させるとか。
って、このタイプのフォークは「現在使われておりません」産業遺産?工業製品遺産?面白歴史探訪でした。