T シリンダー下ごしらえ

がっちり固着してるベースガスケット。

もはや紙ではない何かに変化しております。
最近触ったとか、20年以内ぐらいだったら、
掃気ポートや吸気側にペロっと剥がれるサービススポットがありますが、

46年物ともなると、たったコレだけ。後は剥がすというより削り落とす感じで作業。

ここまでやったのが昨日。


今日はスタッドボルト穴の清掃やシリンダーの傷落とし。
スタッドボルト部は8,5mmのドリルで貰い錆を削って、次はシリンダー。
最初はそれほどでもないと思ったんですが、吸気側のダメージはかなり深刻。





この辺が限界だろうと。
傷を取りきるとクリアランスがガバマン状態で返って悪化するのは今までの経験で判ります。
多少傷があっても、いきなり焼きつくとか無いしさ。
いきなり掘っちゃうよりスタンダードサイズで走れるだけ走ったほうが結局長持ちするはず。
掘ったからって長持ちするとは限らないし、ビッキビキになるとも限らないし。
ソコソコ直してソコソコ乗るってのも悪くない選択肢です。


ゼットやシービーの世界で何回もボーリングやエンジン全バラした挙句、やっぱ不調って良く聞くしね。
魑魅魍魎が跋扈する恐ろしい世界です。


ソレより何より、案外忘れがちなのがオイル周りの点検です。
改造車は原因が多岐に渡るので本当の地獄モード突入パターンあり。
焼きついたら全部元に戻せというのが基本になるかと。
ノーマル車両+ピストンが減ってないのにギタギタってパターンだと、
・オイルポンプ作動
・エア混入は無いか
・出口の詰まりは無いか
・ワンウェイバルブは正常か
・ホースの破損、シールの破損等でオイル漏れは無いか
・オイルタンク内は綺麗か、水分の混入は無いか
この辺が思いつく所。
普通に乗ってれば早々焼き付くモノではないですよね、この年代ぐらいからは。