フライホイール側のベアリング2丁掛けという、スズキ独自のメカニズム。
唯一無二?超強そうな構造なので、コッチの嵌め合いがキツイという他メーカー同様な構造。
変態メーカーと昨今呼ばれてるスズキの2ストって、右(プライマリギア)クランクベアリングがミッションオイルで潤滑するタイプだと右側にセパレーターをセットして分割、フラホ側は緩かったりします。
ご開帳。
クランクシャフトはご無事っぽい。
フライホイール側のシムが欠品してますが、想定内。
クランクが左右に動く時点で、こんな事もあろうかと、前もって部品を頼んであります。
メインシャフト(クラッチが付くシャフト)裏のニードルベアリングのシムが欠品は想定外。最悪、クランクシムを流用しますが、現在エンジン塚にて物色中。多分有ると思うんだけどね。
お待ちかねのクランクベアリング。
まさかの両面金属シールでした。どんなカスタマイズだ?一時圧縮向上狙い?
あらら、クランクウェブ擦った跡が有りますね。
フライホイール側も、
何の拘りだか判りませんが、両面金属シールタイプが装着されておりました。
ベアリングは全然使えるレベル、ガタつきや焼けたような軽い回り方とか一切無し。
案外、潤滑なんかテキトーでも問題無い?金属シールとはいえ染み込むだろうしね。
それより何より問題なのが、ピストン周りの潤滑。
他メーカーのキャブにニップル付いててマニホールドにてミックスするタイプ(オートルーブやスーパールーブ)ならともかく、CCIでコレやっちゃうと非常にマズイ。
後年のスズキだとシリンダーに直接給油とかオートルーブっぽくインマニにニップルとかになってるんですが、A100は完全にクランクベアリング経由の潤滑経路。
ピストンにチョイ傷程度で済んでたのは、腰上新品だったからかも?
まぁ、無事で何より。
フライホイール側の造りはA100特有?A90もそうみたいですがツインベアリング。
燦然と輝くSマーク、単なる部品にしては手の込んだ意匠ですね。
付いてて良かったぁ~コレは廃盤部品です。無くされてたら処置無し、終了でした。
外側のベアリングもシールベアリングを使うという、CCIシステム全否定な前任者。
去年、フラホ側のクランクシール換えた時は違和感なかったんだけどなぁ~
クランクシールといい、ベアリングといい、不確かで自己満足なオリジナリティーは要りません。
普通に元通り組んで下さい、お願いしますよぉ~。
ホントにCCI大っ嫌いな方だったのか、確信犯なのか、世界の辺境に住んでるのに日本製金属シールベアリングしか持ってない方だったのか。
右クランクシールは怪しげな仕上げだから交換するだろう→ばれないようにタマタマ見せとけみたいな。
まぁシム無くすような方だから、それは無いかと人間不信モードで本日終了。