社外部品を組んでると毎回思うんですよね、何を持って「フルレストア」なのかって哲学的サルトルな問題。
まぁかつての逆車フルパワー同様、商売用語化しちゃってますが。
直訳だと「満杯戻す」意訳すると「完全復元」社外パーツを使ってフルレストア=戻ってねーし。
良くあるのがフルレストアとフルオーバーホールがごちゃ混ぜになってる例。
「レストア」されちゃうと逆に退化したり壊れやすくなったりリコール車両の場合は対策前パーツに戻したり・・・初期型はモンダイオオキイデスネ状態にされても困りますよね。
言葉尻を捕えるようで余り良い趣味ではありませんがオレだったらそう思っちゃうね。
因みに英語圏でフルレストアって余り使ってなくね?ひょっとしたら和製英語的な何かなのかな?ググっても日本人が多いし。
だからオレは「ポンコツ修理」というワードしか使いません。ポンコツ学派でございます。
知恵熱発生ポイントも無事解決。
後は普通の組み立て作業。イレギュラーが無いと良いんですが・・・さぁ組んで行きましょう。
チョークプランジャも入ってるんだね、このキット。
減って調子悪くなったりするのかなぁ~まぁ折角の機会だし新品だし組んじゃいます。
左が付いてたニードルバルブ。形状、ピンの固定方法が全く違いますが、寸は一緒。
多分、付いてたニードルバルブがぁゃしぃ、#2,8なのは合ってるんだけど。
と思って、パーツナンバーから調べてみたら付いてたヤツが正解。
初期型(2H6_2J2)のマニュアル見ても外れるタイプですわな。
ピンが飛び出さない形状のヤツって、相当昔のキャブ(ハスラー400とか)で見た事有りますが、ハテ?
燃調キットは何を参考にコピーしたのか謎、オレの知らないディープな初期型キャブの世界があるのでしょう、きっと。
ただ、ピンと受けが分離するほうが何かと按配が宜しいのではないかと思います。
付けてみたら24,5mm位になったんで、23,5mmに調整。
元々のニードルバルブだと何ミリだったかは測ってませんが、嫌ぁ~な予感。
この前組んだTS250の燃調キット付属のニードルバルブがこのパターンでチョロチョロ漏れやがったからなぁ~。
まぁ全部使える物ではないと思ってアキラメロって事ですよね、安いですもんね。
販売終了部品のニードルジェット、コレが欲しくて買ったみたいな。
何が起きた?ツイタテが欠損してました。コレじゃまともに動かないのは確定。
写真で見ると良く判りますが、やっぱ中古のメインノズルって減ってますねぇ~20年位経ったメインノズルは換えても損はありません、吹け上がりの爽やかさが全然違いますよ。
キット付属のOリング、紛らわしいサイズが三つ。
コレも写真で見ると判りやすいですが、左2つと右で微妙にサイズが違います。
こんな時はパーツリストを参照して、
フロートカバー合わせ面とドレンのOリングが同一番号=2個=左2つがコレって事ね。
パーツリストがスマホで見れるって良い時代になりましたね。
残りのチョイ大きめOリングはジェットホルダ部。
コレ、劣化すると超濃い症状が出たりしますので超重要チェックポイント。
ニードルも変更しとうこうかどうか迷いましたが、ほんの少しだけ傷が有ったんで取り敢えず交換しておきます。
何故新品を使わない?
結構、フィーリングが変わる事があるんですわ社外品って。
実用上まぁまぁ問題ないんだけど、微妙にもたつくとかエンブレで引っかかるとか爽やかさが足りないとか附抜けな感じとか・・・ほんと些細な事なんだけど、新品交換したというプラシーボが悪さして「元に戻す」という選択肢にたどり着けない事が多し。
ミクニの銀色ニードルってあんまり減らないし、曲がりとかなけりゃ再利用でもOKなヤツ多いなぁ~。出来れば純正新品に交換したい部品ですが、無けりゃ再利用→それで不具合あるなら社外品って流れで。
信頼すれど信用するなってヤツ。
プレート向きに注意。ポッチ出てる=ニードルが傾く。
エンジン側に傾けて組まないとニードルやノズル内面が偏摩耗するんで、ええ。