プレス仕様 カムチェーンテンショナー周りの部品交換

そーいやフルレストアプレスカブって世の中に存在するのでしょうか?

C100とか普通のカブ、それとMD90は古いのを大切に乗ってらっしゃる方々が居ますが、私の生活圏では見た事有りませんね、プレスのビカモン。

どの層にも需要ないもんなぁ~やっぱ世の中マネーなのか。

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死点だしてっと。こういう作業の際はプラグ抜いとくと楽チン。

 

まずはオイルポンプギア。コレが今回の目玉、最重要部品。

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じゃ換えよっかと思ったら、基本腰下分解しないと出来ないのね、コレ。

ココからガスケットだけで1万オーバーする修理はしたくねぇ~あぁ無間地獄。

 

こんな時はググって先人の知恵を拝借、なるほどオイルポンプ側から廻せば何とか交換出来るらしい。

8mmの六角の先っちょを加工したスペシャルウェポンで、グリっと廻して外す事には成功しましたが・・・ジェネレーター側のクリアランスが全然足りないぞ、コレ。

まぁ無理矢理引っこ抜いてやれば抜けそうだけど・・・新品部品を無理矢理ってのはナシ。

オイルポンプシャフトの新品部品を画像検索して、形状等を観察。

 で、気付いたのが50と90でスピンドルシャフトが違う事。

14675-GB0-910 AA01

14675-178-000 HA02

50のシャフトは素直な先端形状なんですが、90の先はテーパー状に伸びてるから抜けないっぽいね、コレ。

参照したネット情報も50のだったし。

 

後日、何気にパーツリスト見てたら新発見。

↓昭和カブ(H型とかなんで1988年頃)

↓平成カブ(排ガス規制前)

↓平成カブ(排ガス規制後)

スプロケ交換の工数が全然違います。

規制前までは1.3hで規制後は3.8h。

手間で考えたらシリンダーに付いてるガイドローラー交換と同じくらいな規制前エンジン。

スピンドルシャフトの部品番号は最終型まで不変の14675-178-000。

20世紀のカブは50だろうが90だろうがガイドローラー交換のついでレベルでオイルポンプのスプロケを交換出来てた事実。

って事は全バラを必要としない構造になってるんでしょうね、昭和カブは。

ちょっと余裕があるカムチェーントンネルなのかなぁ~。

とにかく、排ガス規制後のクランクケースは何かが違うんでマトモにオイルポンプスプロケ交換をやるんだったら全バラ必須。

 

テーパー状のとんがりコーン的な部分があるから抜けない罠、ホンダの親心というか良心というか。

普通、オイルポンプのギア壊れてたら全バラして各部チェックしないと駄目でしょうけどね。

 

ですが、悪い私は親心をガン無視。

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普通の人はやらない方が絶対イイ加工、とんがりコーン除去。

コレで何とか入ったわ。

(3年後も問題無くオイルポンプ駆動してやがります、とんがりコーンが無くても)

 

最大の試練?も無事クリアして

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ガイドローラー(シリンダー内側に入るローラー)や、

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テンショナーローラーを交換。どっちも2/3位の大きさまで摩耗、先っちょのギザや凸が無くなってました。

 

以下、交換しなくても良かったかな?って部品。

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あれだけテンショナー周りのギアやらローラーが減ってたんで、伸びてるだろう交換。

実際、殆ど伸びてませんでした・・・買うんじゃ無かったな。

 

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中華シリーズAA04やJA10で大問題ありなテンショナーロッド先っちょのゴム。

鉄カブは優秀、ちょびっとだけ凹みが有る程度で全然イケてました。

 

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カム側のスプロケットも全然減って無かった・・・あのテンショナー周りの惨状を見た直後に部品発注したんで、カッとなってて精神錯乱モード、動揺が隠しきれない状態でした。

やっぱ次の日まで放置して、もう一度確認した後に発注すれば良かったなぁ。

まぁ新品で悪い事は無いとプラス思考で。

 

ステーターベースのOリングは、FIプレスのキック折れ修理で余ったのを有効利用。

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部品番号は同じでした。

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オイルポンプG/Kは間違って買った不良在庫を有効活用。

久しぶりのインドネシア製、ホント鉄カブは日本製部品ばっかりですね。