MT250 フロントフォークシール交換

約半世紀前のバイクですから交換は必至です。

 

ホンダの試行錯誤暗中模索が垣間見られまして。

オフロード+2ストローク車両ってのもコレが最初でしたよね。

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この時代のホンダでよく見るインナーロッド命な構造。スライドメタルというものが存在しない辺りに時代を感じます。

まぁココは先駆者ヤマハやスズキでも一緒か。

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そんな構造なんで、インナーチューブの見えない部分とアウターの摺動部が減ります。

こればかりは乗らない以外に対策は無いだろうねぇ~酷いのになると伸び切りで「コト」音、ガタが発生します。

スーパーディオで良くあるアレ。

 

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主要なシール類は一通り出ました。

 

=データ=

・油種=ATF(G10相当)

・オイル量=交換時145cc、分解時165cc

・油面=不明

・突き出し=出荷時2段目

・フォーククランプ部、インナーロッド固定、ボトムブラケットの締め付けトルク=1,8~2,5k

・フロントホイールアクスルナット=6,0~8,0k

 

他メーカーと違う所は、アクスルシャフトのクランプ部がガッチリキッチリ最強設定。

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締め付け順序もありまして、前側外→前側内→後側外→後側内とマニュアルに記載されております。

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両フォークボトムがクランプ4本締めなんて、今時の倒立フォーク並み。

キッチリカッチリが最強?否、ブレーキワイヤの取り回しとの合わせ技でフロントホイールの脱着が超メンドイ。

 

エルシノアって見た目はカッチョイイしマックイーンだしで良いんですが・・・乗ったら普通のバイクにビックリした輩も多いハズ。

特に250は全然活発じゃないエンジン特性、乗り味も舗装路ツーリングにベストマッチ、ダートだと何処向かって㌧でくか判らんフロントの重ったるぅ~ぃアノ感じは、ココの剛性上げすぎのせいじゃね?と門外漢の独り言。