プレス仕様 純正流用でマニュアルテンショナー化

師走も中盤戦、今年は暖かいとはいえ朝晩は±零℃。

そうなると鉄カブとはいえ始動後暫くはカチャカチャとカムチェーン音。

AA04やJA10エンジンみたいにカラカラコンコンと爆音で鳴るワケではないのでカワィィモンです。

よって実用上、全く問題無し。

なんですが・・・暇なんです。

 

そういや、こないだまでゴリラエンジンだと思い込んでた6Vカブのエンジン、

overflow.hatenablog.com

 

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マニュアルテンショナーだったなぁ~。

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モノは試しで付けてみるか。

 

他のバイクでもそうですが、カムチェーンって調整が必要=交換が必要なレベルなスライダーorローラー摩耗やチェーンが使用限界レベルに伸びてるって事が殆ど。

多少の調整はアリですが・・・乗り続けて音が出たら調整じゃなく「交換」だと悟りの境地。調整しても音が消えなかったり直ぐ音が出たり。

コレ、ドライブチェーン然り、タペットクリアランス然り。

だったらマニュアルテンショナーでも良いんじゃね?という事で。

 

ちょっとネットサーフィンにて調べてみると「12Vカブには付かない」とかいうハナシ。但し、カスタム限定ネタでセル無しはOKみたい。

 

駄目な理由が、

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この造り。

手前のツルツル部分はOリングがしっぽり嵌るようになっております。

カスタムのクランクケースにはこの加工がされてないみたいで、アジャスターボルトが付かないワケ。

ココの問題さえ解決しちゃえば、テンショナーロッドの寸法は現行カブもアンドンもみぃ~んな一緒。

 

って事は、AA04orJA10系でマニュアルテンショナー化はカムチェーン異音問題の決定打になりうるんじゃ・・・道楽で乗ってる人は人柱チャレンジしてみる価値あるんじゃ?

冷間始動時のみカチャカチャ音出てる場合、オイルに依存しないマニュアルテンショナーだと音は消えるハズ。(温間時もなってるヤツは論外、すぐ直せ)

アンドンカブのOリングが嵌るトコは内径が約7.8mm、奥行きは約9mm、ロックボルトのOリングは91301-216-000 Oリング 5.5X1.5。

奥行きはエンジンが違うので参考にならないがありますが、ココに使ってるボルト(95701-06018-00 ボルト、フランジ 6×18)はHA02も支那カブも一緒なんだよね。

ボルトが一緒って事は7.8mmのドリルで・・・悪魔ですなぁ~。

 

↓HA02のセル無しは

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マニュアルテンショナー残滓アリ。

結果、アンドンカブのテンショナーがボルトオンでした。

 

一応、軽く清掃。

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まぁ、そうそう壊れるトコじゃないし、弄った形跡も無かったんで程度極上💛

 

調整法はどうなのかなぁ~と、ネットサーフィンしてみたらぁゃιぃネタばかり。

氷点下でのカチャ音消す為にマニュアル化してるんで、1万回転オーバーとか興味ないし間に合ってます、ええ。

そもそもメーカーはどうやれって言ってるのか?ってのは、検索してもサクっと出てきませんね。

 

オレはサクッと出す。

但し、英語のサービスマニュアルしかない。

助けてグーグル翻訳。

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=ニセ日本人っぽい翻訳=

エンジンを始動してアイドル状態にします。

カムチェーンテンショナーのロックナットとロックボルトを緩めます。

テンショナーは自動的に安全な位置に配置され、正しい張力を提供します。

それでもチェーンにノイズが多い場合は、テンショナープラグを取り外します。

カムチェーンのノイズがなくなるまで、テンショナー調整ネジを徐々にねじ込みます。

テンショナープラグを取り付ける。

テンショナーロックボルトとナットを締めます。

 

やってみると、テンショナー調整ネジはかなり緩めでも、ロックボルトを締めるとカムチェーンノイズは消えるという新発見。

ロックボルト(日本だとアジャストボルトA)を緩めて締める→ロッドがちょびっと飛び出す→軽い異音だったら消えるといったカラクリ。

異音対策的にはチェーンの張り具合よりロッドが動かない事のほうが重要みたい。

 

=変化=

冷間時の音が「カタカタ」から「ヒュィーン」に変わった。

暖まる前の3速エンブレがガタガタしなくなった。何故?想定外の効能。