3号機(Y型) クランクシール交換

↓右用



↓左用


茶色のリップがホンダオリジナル、無刻印です。
茶色のコイツがクランクを磨り減らしてるのは間違いないのですが、気密性を確保するにはしょうがないのでしょう。
結局、オイルシールが磨耗せずにクランクが磨耗するという最悪の事態が・・・。
ベアリングといい、オイルシールといい挑戦するメーカーですね。
ただ、搭乗員自らが「走る実験室」ってのは困ったモンです。
ドコから始まった収拾の付かない耐久性ダウン設計なのでしょうか?
スズキ、ヤマハの原付は、この辺って殆ど規格品ですし、耐久性は上かも?みたいな事態が発生してますが。


クランクが減ってない所を狙って、


浅めに打ち込みました。抜ける事は無いでしょうが、何だか残便感的な気持ち悪さ。
出来ればしっかり打ち込みたいですから。

3号機(Y型) インテークポート

↓以前のケース


↓交換するケース




以前のケースは加工跡が凄い&吸気ポートの四角が歪んでますね。
後からどうこうしたってのは考えられなくもないですが、四角が歪んでるのは新車時からで間違いないでしょう。
巷ではNSR250R=ホンダツーストロークの集大成みたいな風潮がありますが、最後まで造ってたのはジャイロという、ピーキー大好きでしゅぅ人間にはガッカリな結末。
2007年まで造ってたジャイロこそ、良くも悪くもホンダ2ストロークの集大成な気がします。


ホンダの原付、ポートの仕上げ粗いよねぇ〜バリ出まくりなのを良く見ます。
ヤマハは汚いポートって見た事ないなぁ。

3号機(Y型) ドライブプーリー交換

私の使い古しで申し訳ないすが、社外プーリーに交換します。
UPの重量だともたつきを感じましたが、Xは軽量ですから若干はマシかと。
何せ上は伸びますよ〜って求めてない部分ですか。
減ってるプーリーよりはベルトにも優しいと思います。



3号機(Y型) ウェイトローラー交換




2万7千?走ってこの程度の磨耗、やっぱりウェイトローラーは純正に限る。
10年以上社外品って使ってないけど、未だにすぐ偏磨耗するのかな?絶対2万なんて持たないハズ。

3号機(Y型) ドリブンプーリー分解清掃


純正ガスケットキットにココのOリングが入ってるって事は、エンジン分解時は必ず見ろって事でしょう。
実際、グリスアップするとスムーズに加速するようになるんですよねぇ〜。




グリスの劣化っぷりはこんなモノでしょう。ん?

上側の溝に嵌るOリングが有りませんね・・・何故ゆえに?


ココのグリスアップも色々な宗派がございまして、モリブデングリス宗やら、シリコングリス宗やら、伴天連グリス教やら・・・信じるモノは救われる?
但し、マニュアルの指示は「マルチパーパースグリス」です。
要は皆持ってるリチウム石鹸基系のアレ、普通のグリスってヤツ。
他の部位ですが、ブレーキ軸や各オイルシール組み込み時にシリコングリスやリップ保護系のスペシャルグリスを使うのが定番なんですが、サービスマニュアルでは「マルチパーパスグリス」でございます。
サービスマニュアルという教科書どおりに組むと何でもかんでもMPグリス、モリブデンやシリコンなんて殆ど使いませんよ。
純正原理主義者はココまで拘って頂点を極めて欲しい所ではあります。


私はキタコのプーリーグリスというクッソ硬いグリスを以前イレ様に貰ったので、ソレを使ってます。
理由?俺自身が実験台、数年使ってますがコレで問題ないから。
他にもっといいグリスがあるのかも知れませんが、こういう所は滅茶苦茶保守的なんで、オレ。
新製品も魅力的ですが、新薬特有の副作用が怖いですよね。

良くある間違いでコッチにグリス塗っちゃう→ベルトにグリス付着→滑る、切れるの原因になります。

Oリング、オイルシール、カムのピン部だけで十分、それ以外は無用の長物です。
ココやっとくと、40km前後の回転落ちが緩和されるんだよねぇ〜不思議。

燃費

殆どフルピンでの燃費。

21,44km/l、去年より3~4km/l上がっております。まだ路面が良いから何とも言えないか。
1~2月が燃費最悪なのは過去のデーターで明らかなので、来月20km/l切らなかったらホンモノ。


燃費が15前後になったら、クランクベアリングが逝ったサイン?

3号機(Y型) Vベルトの状態

使用限界17mm。

まだ18mm切るか切らないかぐらい?でしたが、



あちこちにひび割れがあります。危なかったですねぇ〜。


因みに新品は18,5mmぐらいあります。



Vベルトってチェーンやブレーキ同様、最後の最後まで使うのはチャレンジングな部品です。
最後のほうで色々問題起こるんで、マズマズ最後まで使うのは無理ですね。
あ、報道関係車両は限界まで使ってるな。タマに限界突破してるし。

H3E 左クランクシール交換

給排気系は基本純正だし、混合仕様にしてあるし。
軽い焼き付きを起こす理由が判らないんで、とりあえずクランクシールでも換えておこう作戦。


はじめてのセルダイ。

YGS?のアップマフラーにしてあるモンだから、カバーを外すのに一苦労。
スプロケカバー部が当るんだよなぁ〜独断先行でぶった切ってやろうかと思いました。




う〜ん、ロストテクノロジーの塊。触ったらビリビリきそうです、大昔の配電盤みたい。



ガバナーとプラスネジ2本外して、

ここまでは事前脳内シュミレーション済み。
さて、この電線がグチャグチャした昭和なブツをどう外すか。
十字のプーラーで外すんだろうけど、クランクのネジ山やっちゃうとヤバイ。

USヤマハのHPにて、似たようなヤツのパーツリストで作戦計画。
多分、山潰れないなコレ。



50年物?の固着がキビシイ状態でしたが、無事外れました。かなり打撃しました。

ねじ山まではコレだけ余裕がありますので、ガシガシ逝っても大丈夫でしたね。
コレがまたクソ重たくて、

2,2kgもありました。低回転のネバリはコレが秘訣?


因みにココのネジは(比較対象M6キャップボルト)

M6でもなければM8でもない、M7もちょっと違うなぁ〜みたいな特殊規格(旧JISなの?)です。
ボルトやっちゃったらさぁ大変、165-81152-20ボルトは販売終了、固定不能でゲームオーバーです。
ですから細心の注意を。




漏れてた形跡無いなぁ〜焼き付きの原因はココじゃないかな?
組み付け時に塗ったと思われる昭和のグリスが残ってますね。

オイルシールは規格品なので、たとえ純正が無くなっても何とかなりますね。


何でくっ付けてるんだろうね?

巨大チューイングガムみたい。
ガワをつける際は、

ブラシは最高に持ち上げた状態で。じゃないと痛めちゃいますからね、ブラシも販売終了部品。
このバイク、販売終了のオンパレード、何か壊しちゃう=死です。


セルダイナモ特有の超低回転での始動用と思われる、遠心ガバナ。
作動状況みてると始動したら最大進角なんだ、コレ。ホント始動専用、草刈機と一緒のヤツ。

セルでの始動もしないだろうから、全開固定で安定点火に変更。
ただ締め上げてやったら動かなくなったダケですが。