クラッチ分解清掃

前日のCRMに続き、本日もクラッチ分解です。
RZ−Rもクラッチ切れません。
連日クラッチ分解祭り開催中です。
クーラント、ミッションオイルを抜いてオイルポンプワイヤ、ラジエターホース、
キックアームを外してケースカバー開けます。


CRMと違って全然いじりやすいですね。
自分でいじる人には29Lや初期型4L3はいじり易くていいですよね。
51L以降もまあまあですけど、キャブがね・・・とっても外しにくいです。
この型まではタンク外さなくてもいけるのがいいですね。


オイルポンプ付いたまま外してますので、ケースカバーはCDI上辺りに針金で固定しながらの作業です。
で、クラッチとご対面。

クラッチスプリングスクリューを取り外すと、

傷だらけのクラッチボスナットが出てきました。
前回整備した方が、タガネか何かで締め付けたんでしょうね。
ビンテージスタイルのナット締付方法です。
ここ、いじってあるってコトはこの辺の部品変わってるかも、と思いチェックしてみると、

全然、段つきがありません。軽く当たった後があるだけです。
アウターのクラッチダンパーのガタツキも全くありません。
普通、ココはちょっとぐらいガタあって当たり前なんですがね。中古の場合。
ひょっとして、クラッチ周りの部品全部新品に換えてちょこっとしか乗ってない状態で放置された車両だったんでしょうかね。


フリクションプレート厚み3,05mm、スプリング自由長34,2mmぐらいで
問題なし。ディスクの歪みもなし。
ってかディスク側にすれたような跡が全くありません。殆ど使ってないのか?
とりあえず、

本日もタイムショック状態になったディスクを、耐水ペーパーで磨いて綺麗にします。
今日は6枚あるから大変。あて木使って、平らに削ります。

ちょこっと跡残ってますが、あんまり削ってもね。指で滑らかになったのを確認できたらそれで良しとします。プレート側から付いたカスが取れればそれで良し。


クラッチボスナットの面をヤスリで整えた後、トルクレンチで8,0kgで固定。

ほんのちょっと回った所で、8,0kgだったから規定値内で締まってたみたいです。
恐るべし、ビンテージスタイル。職人技ですね。


ディスク、プレート、輪ゴムを交互に組み込んで、クラッチスプリングスクリュー締付。
プレートは6分割で均等にはめる指定ありです。固定ボルトのねじ山部が丁度6個なんで、これにプレート凸部を合わせて組みました。
プレッシャープレートも組み込み位置指定あり。クラッチプレートの矢印と合わせて組込。



あとは、淡々と元通りに組み直しオイル、クーラント注入。
ガスケット類はこの前組んだばっかりなんで、再利用しました。
クラッチが切れる事を確認して、本日の作業は終了。


明日から、タンクフリフリ再開の予定。