抜いたオイルがイカの珍味臭。
クラッチ逝ったバイク特有の現象、酸味効いた臭いになるのは何でだろう?
叩きにくいので、クラッチプッシュロッドを動かしてやると良し。
ケースカバー裏は、
おぇぇ〜黒い汁はクラッチの残骸を豊富に含んだオイル。強烈にイカ臭いです。
ようやくご対面。
ココのガスケット剥がし、激戦が予想されます。マフラー外してもツライ位置、キックギア外せばちょっとは楽かな?
クラッチスプリング部分のボルト、普通のプラスネジ。ショックドライバーを使って何とか外しましたが非常に回し難いです。押すとスプリングが縮んで押し回しが出来ませんから。
DT125のボルトあったなぁ〜六角のヤツ。アレに変えちゃおっと。
とっつぁんバイクにしては、ご立派なクラッチ周り。クラッチバスケット(アウター)が鉄製、時代ですね。けど、偏磨耗しなくて良いかもね。
ディスクが4枚という、この時代、この排気量にしてはゴージャスな構成。
過積載対応?
クッションリングが2個しか無いですねぇ〜本来、4個あるはず。残ってたリングもひび割れが酷いので、どうやらコナゴナに粉砕しちゃったみたいです。
このツブツブ、リングの残骸でしょ?
プレートも真っ黒。何かのコーティングかと思いましたが、熱で変色したみたいです。
フリクションディスクは4枚中、2枚は原型を留めないほど磨耗。ココまで潔く減ったディスクは久しぶりに見た。配達カブであるある、全部プレート状態。
キックがスッカスカになるんだよね、カブの場合。キックが粘るというか、渋い空周りみたいな踏み応えってクラッチ逝き気味な証拠です。1速入れたらエンストしたりさ。
↓クッションリング
↓フリクションプレート(TZR50Rの部番に変更されてて、ある意味安心。)
↓ディスク
↓スプリング(手前が使用済み、1mmぐらい低い。)
↓ケースカバーガスケット、Oリング2種、キックシャフトオイルシール
Oリング2種は、キャブとオイルラインに付くんだけど、
銀色の液体ガスケットが塗ってありました。昭和40年代にあったかな?この垂れっぷりからして、生産ラインでやったとは思えない。誰か一回開けたな。
ガスケット剥がしが一番難易度高い作業でした。昔の黒いガスケット、40年間の熟成もありますが、ペリっと気持ちよく剥がれません。
ようやくクラッチ組み込み。
要注意ポイントは、
インナーハウジングに合わせマークあり。点同士を合わせないと、スプラインに嵌らずクラッチが切れたままになります。(今回経験済み)
ちょっと長いけど、DT125のクラッチスプリング部分用ボルトも用意。コレだとTレンでも回せて便利。次、誰かが開ける時に楽できる事でしょう。
組み込み完成。