ピストンリング交換

そーいや、一回もやった事なかったなぁ〜働く三輪車だから、やる暇が無いというか。
ピストンリング交換って発想自体ありませんでした。


圧縮はまずまずあったんですが、どんな状態だか。
↓用意したブツ



↓シリンダーヘッド、ピストンヘッドの状況


錆止め塗料ローバル、ビクともしてません。シリンダーの表面温度って大した事ないんですね。耐熱塗料じゃなくても全然イケるというか、普通の塗料のほうが丈夫で長持ち。
ピストンヘッドには、ちょいと茶色いカーボンがビッシリ付着。厚さはまあ、こんなモンだろうけどスーパードライな感じが気になります。普通、ちょっとお湿りあるよね。
ヘッド側は、プラグホール周りと排気側スキッシュエリアの一部にカーボンが付着。
茶色いカーボンはCCISが原因だと。
オイルによってカーボンの色は結構変わるものです。




このピストンは、ジャイロ用じゃありません。M型とはリング形状(合い口)が違います。
恐らくタクトAF05辺りのヤツ。
リングに浅い傷がありますね。
ピストン自体に目立つ傷なし、流石のメイドインジャパン


排気ポートには、

殆どカーボンの付着なし。まあ、去年清掃したばっかりだしね。
プラグの焼けも普通でしたし、基本好調ってコトでしょう。

第三吸気ポート下の磨耗が気になりますが、気合のペーパーがけ、オレ流プラトーホーニングで見なかった事にします。
まあ、排気ポート側はクロスハッチ残ってたし、まだ行ける筈。
この辺の判断って、新品に越した事は無いんだけどさ〜かなり個人差あると思うんだよね。
まあ、極論言えばギタギタシリンダーをペーパーがけして新品ピストン入れれば動くといえば動くからさ。
どのレベルで動かすかは、色々ありますわな。


次に、ピストンリングをスカート側に落とし込んで合い口を比較してみました。
↓新品リング

↓さっきまで付けてたリング(多分、タクト用ピストン&ピストンリング
トップ
セカンド
↓去年まで使ってたジャイロ純正ピストンリング

一々、シックネスゲージ突っ込まなくても判るレベルです。
皆さん、隙間あったら交換しましょうね。
ガバガバリングでも圧縮10,5kとか出ちゃうから、コンプレッションゲージってあくまで目安だね。
コンプレッションゲージで圧縮低下してるぐらい磨耗が進行してると、ピストン&シリンダーもタダじゃ済まないハズ。


後はサクサク組みなおして完成かと、思ったら・・・世の中上手くいかないものです。
去年まで使ってたジャイロ純正ピストンに、ジャイロ純正ピストンリングが入りませんでした。
セカンドリングの厚みが違い奥まで入りません、コレ。
え、純正だろ?って。
そこはホンダイズム。3輪車といえども、容赦なし。
M型でも13010-GG2-315と13010-GG2-316と2種類あるんですねぇ。
去年まで使ってた純正ピストンは13101-GM6-010なのは間違いないので、コレには末尾315リングじゃないと駄目なんだろうな。
結局、約10年前にシリンダー交換した時に外したピストンを発掘して、

合うのを確認。
クッソ汚いピストンを清掃してから装着。

セカンドリングが黒いんだね。


ちなみにP型以降だと、一種類しかないので間違える心配がありません。
次回、ピストン交換の場合はP型以降の品番で頼めば間違いないだろうけど、シリンダーカバーに「ピストンP型!」って書いておかないと間違える場合があるから要注意ですな。
末尾316リングがGAGー750ピストンに合うとも思えないし、合ったとしても色々ヤバそうだし。ホンダだし。

どうせ、合わないから。