F9 排気漏れのオイル分を清掃 

別に綺麗好きってワケではありません。
あくまで現場検証、どういう風に漏れてるのか、排気漏れだけなのかってのを検証。
こういう風に整備していくと必然的に油っこさは無くなります。


テイスティングしながら、2ストオイル成分を清掃。アンダーガードを外そうと思ったら、偶然発見。


ナットが短い。暫定&応急処置ならOKですが、このままだとスタンドががたつく可能性大。スタンド側のネジ山+裏ナットでダブルナットとなる造りなので、締め込みが甘いとピボットボルトが緩んで、スタンドが外れる可能性あり。

テキトーなサイドスタンド裏用ナット、ビンテージテイスト溢れる中古品に交換。
ナットの不思議、ナット厚みよりネジ山が飛び出してないと緩みますし、上記写真の状態で強く締めるとナメます。
長すぎても駄目、短すぎても駄目です。2山ぐらい出てりゃ大丈夫、10山出てたら出過ぎ。ココ数日、2〜5山前後の飛び出しで納まるネジを探す闘いが続いております。
今回は、ねじロックも塗布して万全の構え。


跨った状態で左側にかなり漏れ漏れ。

テイスティングしてみると、ココ最近のオイルじゃない味わいなので、元々漏れてたのかな?米国人はこういう所、気にしないからなぁ〜。
にしても、エンジン綺麗過ぎ。載せ換えたのかな?
ココまで古いバイクだと何個イチとか気にしてる場合じゃありません、逆に何個イチしてくれてるほうが良い事も多いですから。
おっさん連中って良く「ニコイチ」って言葉使うけど、語源は真っ二つに切った車を溶接等で繋げて再生した車って業界用語。昭和40年代はそういうヤバチイ車も流通してたんですね。
近年はボルトで脱着出来る大物部品を交換してもニコイチって言いますが・・・エンジン交換でニコイチという蔑称を使うべきじゃないと思います。言われるほうの気持ちも考えろよな、おっさん連中。語源を知ってると非常に気分を害します。


で、清掃していたら気付く事もある訳です。


差込部分の溝が思いっきり変形しております。キチンと奥まで嵌ってない状態、そりゃ漏れるし。
仕組み的にはラビリンスシール的な?迷路チックな構造が、漏れを防止するって事かと。

迷路をマイナスドライバーぶっ叩きプレイにて復元。


オレだけのディプスゲージにて、嵌り具合を測定。



何と、修正した防壁部分まで差し込み出来ないという事が判明。大体、半分だけ防壁低いのも、本当にコレで良いのかという不安が残ります。カリフォルニアのバカ外人が切っちゃった?


やっぱ紐で漏れを防止するしかないみたいですね。