最大の難関、サークリップ外し。
というのも、見た事無いタイプ。
凄く薄い板をクルリンパと巻いてあるような感じ。
ピストンリング先っちょみたいな切り欠きが、唯一の突撃点。
お気に入りツッツキ工具を用意。
何とか取れた。
このファンキーなサークリップから、このピストンの正体が判るんじゃね?と検索タイム。
ハーレーの古いヤツで使ってたのかな?どうやら米国製のピストンっぽい。
1952~77のサークリップ?スゲー似てるの出てきた。
ショベルヘッドだかいうハーレーが87.3mmボアらしいという・・・流用?
幻の六速ですかね?
別にハーレー用のピストンじゃなくても・・・クソ重たそうだし。
ショベルヘッドピストンは排気バルブのリセス位置が違うし、ピン⇔ピストントップ寸法もメケンで分るレベルで違うとマジメに検証。
そんなわけで、ハーレーピストンを流用してるわけではなさそう。
そしたら何ぞや?米国人がSR500とかシラネーだろ・・・否、XTやTT500用のピストンでしょうね、コレ。
ヒントはドコかにあるハズとピストン裏面の刻印を調査。
右側の刻印、M?W?アルファベット一文字じゃぁグーグル先生も解らずじまい。
左側の刻印「4045」コレを検索。
ワイセコ製か・・・ですが、形状が全然違う。
ですが、裏の雰囲気G刻印は完全に一致。
ひょっとして20世紀モノ?ハイコンプ仕様ピストン?
本国のワイセコでは日本では売ってないサイズや仕様も存在してる様子です。
(SRじゃぁ検索に引っかかってこない事もあるので、TT500やXT500で検索)
ワイセコ品番4045、88mm、ヘッド形状から現行よりハイコンプっぽいってのが判明。
判ったからってどうなるってのもないんですが・・・オレだけの鑑識、コレをしないと気が済まないクチなんで。