7型イレ クランクベアリングロック&ピストン穴開きの原因が判明


明日、部品入荷予定なので下拵えを本日中に済ませる作戦。


で、バラシながらチェックしてると、

オイルポンプ駆動軸が回ってないのを発見。
タコメーターギアと共用(この年代の車両に多い、タコメーター不動は要注意)なので、

メーター側もチェックしますが、やっぱり回っておりません。
固定ボルトが浮いてるね。
何かイタズラしたのでしょうね。

この穴にボルト先端を一致させて組み込むのが正解です。


クッソ硬いケースカバー固定ネジと固着しまくりのノックピン、それに黒ガスケットが出てきたのに安心しつつ(近年、内部がイタズラされてない証拠)、カバーを剥ぎ取ると、

ん?何か落ちたぞ。

樹脂製ギアが原型を留めないほどに大破。

で、タコメーター&オイルポンプの駆動ギアがありませんよと。

固定ピンはクラッチ下に原型を留めた状態で転がっており、一安心。
コレがギアに当たって損傷してたり、ミッション側に行ってたら試合終了ですからね。


粉砕したオイルポンプ駆動ギアですが、流石のスズキでも
16321-30030 ギヤ、オイルポンプドライブ 廃盤
で御座いまして。
ですが、安心してください、イレ様。

ゴミ9型エンジン腰下があります。部品番号は同一、オイルポンプを外して駆動軸の作動確認済みです。


近年イタズラしてない=出荷時のままというのは早計でして、

クラッチのセンターナットが手締めだワッショイ、ユルユル星人だったり。

SSTを滑らせた形跡があったり。
こりゃ9型フル移植の可能性が上がってきましたぞ。
プライマリーギアやクラッチ周りを弄るときの回り止めは、

ホイールウェイト。コレが一番使いやすい。


あ〜あ、致命的(チューブ風に♪)

しょぼい工具でケース割ってるぜ、クールベイベー。
こんな時は、

先っちょに丸棒で打撃を加えて

一回だけ回せるとっかかりを造ってやると無事救出できるパターンが多いです。
勿論、再利用は厳禁です。


オイルポンプギアの残骸は、

これだけ摘出に成功。残りはオイルと一緒に出たかスラッジとして底に溜まってるのか不明。


あとはクランクケースを割るだけって所まで車載状態で分解して、

降ろすと軽くて楽チン。
欧米列強が使うエンジン整備用マウントなんてイチイチ揃えてられませんから、胡坐で組み込むのがジャパニーズコジキスタイルです。