3号機(Y型) クランクケース交換

右クランクケース内もスラッジが多め。

ベアリングはプーリー側ほどガタが出てませんでした。


続いてデフ周りをスワップ

ココは無傷というか、痛むのでしょうかね。スクーター系で水が入った以外でガッタガタになってるのを見た事が無いです。
デフについてるベアリング、


パーツリストには6005と6006としか記載されてませんが、左右ともC3ベアリングです。
市販の規格ベアリングで修理する際は要注意ですね。


右から左へ移植していくわけですが、台が足りないんでカゴで代用。

こんな機会でも無ければ絶対換える事が無い、右車軸のオイルシールも交換。

ドラムの内側に見えるクリップ止めのベアリングも交換してあります。

ココのシャフトにクランクケースインストーラーが必要。叩いて打ち込む方もおられるみたいですが、ベアリングが駄目になる確率が上がるので打撃系はやめておいたほうが良いです。


デフ周りの移植が一通り終わった図。



ジャイロでは初めて買ったぞ、純正ガスケットキット。

エンジン全バラした時に必要なブツが全部入ってます。


デフ周りを終わらせた後、クランクシャフトの抜き取りを。

オレのジャイロUPと違って、セパレーターを使わないと全然抜けませんでした。
軸の痩せは全く無いですね。
但し、


オイルシールのリップ当り面がかなり磨耗。特に左(プーリー側)が酷い状況。
ココはオイルシールの打ち込み深さを換えて何とか凌ぎますか。
本来ならクランクを変えたい所ですが、
13000-GAG-J50 クランクシヤフトCOMP. 29,376円
部品が出るだけ有りがたいのかもしれませんが、おいそれと買える値段じゃありませんねぇ〜あからさまに壊れない限り、清水の舞台から飛び降りることは中々無理です、普通の人間は。


当たり前ですが、クランクのガタは全く無くなりました。
マイジャイロ基準で、世の中のクランクシャフトは全部ガタがあると思ってたのに・・・50年前のH3ですら無いんだからなぁ〜。
あぁ、早くJA07探さないと。


で、ピストンを清掃していたら大問題発覚。

クラック発見です。
コレが原因でカーボン&スラッジが多めだったのかもしれません。
流石にピストンの再利用は無理ですね。