エンジン組立て

↓クランクベアリング


グリス塗ってありますね。このグリスが焼けるとサーキットの香りっぽい臭いがします。

フライホイール側はストーブで暖めてやるとあっさり入りましたが、Vベルト側はブッシュもあるし容積がデカイので、そこそこ暖まってハンマーでトントンと。

やっぱ、Vベルト側も圧入なんだね。ハンドパワーのみでは入りません。
で、インストーラー使ってグリグリとやってみたら・・・途中からスコーンと。
や、やべぇ〜クランク側が減ってる。


リードSSの腰下用意して、移植できるかどうか調べましたが・・・結論は無理。
AF05E系はプーリーが違うし、オイルポンプが左側についてるという大問題もありハナから流用はダメっぽいし。
あ、クランク新品は当然の如く「ゴソウダン」、最終型(2006年型になるのかな?)ですら残り僅かというホンダイズム。NSRやナナハンの部品再生産してる場合じゃないぞ、コラ。
M型って通称「細軸」だから、P型以降のクランク移植ってのもメンドイし。
ジャイロ、もうダメかも判らんね。
リアブレーキワイヤー、パーキングワイヤー、スロットルワイヤーが出ないのはイタイ。
カブ110、マジで探すかな。


一応大端ベアリングのサイドクリアランスだけは見ておこうと排ガス規制後ジャイロXのマニュアルを見てみたら、

「0,04」は無いよねぇ〜多分、誤記。
初期型のXでは、

コンマ5以下と。車種問わずで大体、コレぐらいのクリアランスですよね、2ストクランクって。
0,3チョイぐらいだったので、まだまだイケルはず。ちょいとコリッとした回転感がありますが。


クランク軸痩せ&大胆ベアリングの回転コリコリ感、共にホント微細なガタなので、見なかった事にして組んでいく事に。
もう新品も出ないしさ、どうにもならないし組むしかないと半ば諦めモード、ジャイロがスズキ製だったら部品で悩む事も無かったかもなぁ〜。


意味も無くノックピンを新品にしてみたりしちゃったりなんかしてぇ〜。

M型からガスケット無し、液ガス薄ぅ〜く塗って組み込み。もれたら・・・なんて考えてモリモリ盛っちゃいたい心境になりますが、地肌が見えるレベルで両面塗っておきゃOK。コレでもれたらケース終了と割り切りましょう。合わせ面研磨って普通しないよ。
↓クランクシール

どっちもコンマ数ミリレベルで打ち込み深さの指定あり。ホンダだねぇ〜こういうトコ。

10mmでマスキングテープ、17mmソケットでぶち込み。Vベルト側は凹の角っちょとツライチで大体OK牧場



↓ピストン周り

最高難易度?の10mmピン用サークリップも無事組み込み。

ピストンピン、小端ベアリングは再利用。
ピストンは最終型排ガス規制後用。理由は一番安かった、コレだけ。
M型適合パーツではないので、真似するな危険。



リングはTマークのみ、上下組間違いの配慮は無し。
ホンダのリングは柔らかいんで、組みやすいですね。スズキのリングは硬いし、無理すると折れます。


↓ヘッド、ベースG/K



↓ミッション部分のオイルシール

滲みや漏れた跡があったんで交換。そーいや一回も換えた事無かったな。


↓LケースカバーG/K、ウェイトローラー


ファイナルギアをキャノピー化してあるので、キャノピー用のウェイトローラーを発注。
キャノピー中期用は黒の通称9,0gってヤツなんだね。今まで黄色の7,5gだと思ってたんですが、それは後期(排ガス規制後)用みたいで。
どっちの型もセンタースプリングやクラッチスプリングは共通だから好みで選んでも良い部位かもね。


↓エアクリーナーエレメント、キャブのダクト

エレメントは純正でも200円だからイチイチ社外品をチョイスする意味も無し。まあ100円ぐらいで買えますが・・・そこまでケチる方はどうぞ。
ダクトは新品も硬めのゴムで出来ております。


サイレンサー内の状況は、

異常なレベルでカッサカサ。出口乾いてるなぁ〜と思ったのが9月のリトルカブ代車貸し出し後。去年まではベタベタでしたからね。


エンジンマウントを気遣いつつ、組立て。ミッションオイルはエンジン単体時に入れときゃ良かったとアフターフェスティバル。



午前2時に無事始動、恐ろしく静かだぞ。ってことは、何時からベアリング逝ってたんだ?少なくとも日記始めてからは初のサイレントウェポン化、フルフェイスだと信号待ちで不安になるレベル。


で、メイト200で帰ろうと思ったら雹が降ってきた・・・結局、外装組んでジャイロで帰宅したのが午前3時。