一通り清掃も済んだので、組立開始。
幾ら貧乏でもコレだけは変えよう、
フロートバルブとフロートカバーのゴムパッキン。
フロートバルブってオレの中ではタイヤ並みの消耗品、使わないと何故か壊れるあたりはタイヤ等のゴム系部品に似てるなぁ〜。
約50年前のバイクだから是非とも交換して頂きたい部品。
油面なんて調整する所じゃありませんからね。
H寸法26mm、
ピンを押さない程度に微妙に触れた位置で測定。(インシュレーター側を下にして、前のめりに置くと丁度良かった)
特殊工具で測定するのがベストですが、判らなかったら直角水平。コレ、キャブ全般に言えるコトワリ。
K4以降は樹脂フロートですが、
ベロは真鍮なので減る。この車両もピンが当たった痕がありますので修正。コレ、以外と盲点です。
しんめとりぃー。
ジェットニードルの磨耗は殆ど無し。指で触るとジョリジョリと機械加工跡が有ればOK。ダメなジェットニードルはピッカピカの鏡面加工。
上のほうが若干磨耗してるように見えますが、
そこはスロットルバルブの固定部分。デリケートゾーンはジョリジョリです。
エアスクリューが変わってまして、
穴が開いてますね。エアジェット兼用?なのでしょうか?4サイクルの強制開閉キャブってヘンテコだね。
ここから貧困プロレタリーアート専用。ブルジョア階級はパッキンセット16010-300-305を買うんで要らんネタ。
ドレンボルトのOリングは、4,47×1,78という元々がインチサイズ。
耐ガソリン性のフッソタイプ4DAS568-008をあえてチョイス。NBR2種でも可だと思います。
燃料ジョイントのOリングは、7,8×1,9
4DP-8、こちらも2種より強いぞ4種なフッソタイプ。耐熱性という要らないオプションも。
両Oリング共、昔は単品で純正部品が出たみたいですが、今は「ゴソウダン」です。
ココで皆様ご期待のポロリが発生。
全開は問題ないんだけど、
微妙に閉まりきらない4番キャブのチョークバルブ。
調整部分のバックル的なコレ、
ポッキリ逝きました。流石のナナハンでも廃盤パーツです。
4番だけ微妙に開いてても始動するだろうし、元々チョーク使わない系でしょ?ナナハンって。
この頃のホンダって調子良いとチョーク要らず、0,5秒瞬殺始動みたいな車両が多いですよね。
幸い、ねじ山が残ってたんM4でナットで継ぎ手。結果オーライ、万事休す。
一通り組立完了。
2日間ぶっ通しの作業となりました。