VJ21A キャブレター点検〜分解編〜

私が2ストばかり四半世紀乗り続けてるのは「エンジンオイル交換」がメンドイ、ただそれだけ。
「2スト好きなんだよねぇ〜」なんて表現は、恥ずかしくて出来ません。


まずは予習。
↓J型

↓K型

何かあったのか、たった一年で物凄く違いますね。


で、本題。

左用フロートカバーが付いてる右キャブ。これじゃドレンが回せません。ドレンはどれん?プ
フロートカバーだけって部品はありませんから、キャブAssyになりますが流石のスズキでも販売終了でしょう。(調べてないけど)フロートカバーだけに3万も4万も出せませんよね。
開けて見ると、


パワージェットが#65、ハイK型右用ですね、予習したんで判ります。
左側はといいますと、

#75が付いてました。
K型だと左右とも#100、これは確信犯だな。
この時代のレプリカは1年おきに別物と覚悟して弄りましょう。
こりゃ、色々不安だからジェット類は総チェックします。


全焼ハウスから回収してきた、


J型キャブ。何故かJ型だらけでしたね、全焼ハウス。キャブだけでも数セットあったな。
こちらは全く触った形跡無し、新車のまま腐りましたという状態。


部品取りキャブは右ブリーザーホースが付いてるな?


52、53のホース。Jは44番。
あぁ、こんな所もK型化してあるのか。まあ、どっちでもどうでもいいんだけど混ぜたって事の証だからね。こ、こんな所までねぇ・・・鈴菌患者?
こりゃ事だな。



フロートチャンバー側のホース差込部、何を血迷ったのか樹脂製で非常に割れやすいので注意ポイント。
ホースの中にはジェットが入ってますので、ポイしちゃ駄目です。

#1,0ってヤツらしいけど、



どこをどうみても、刻印は見当たらず。
部品取りに付いてたジェットと比較すると、

一目瞭然です。デカイほうがJ型#1,0です。K型は#0,7と#0,8。


エアスクリューは、

外から回せない、こんな所についております。1と1/4戻しになってましたね。J型純正は2回転戻し。


スロットルバルブは#1,5でJもKも一緒。カッタウェイ換えるヤツは早々居ないけどね。


かなり減ってますね。本当に1万4千キロのキャブなのかな?キャブを交換したのかもね。
ここはフラットバルブの泣き所、減ると濃くなる不思議。
耐久性は丸キャブVMに軍配、減ってもTMほど変化しないしさ。
普通に乗る分には良い意味で鈍感なVMキャブ。

部品取りキャブのほうが状態が良いので移植しておきます。全閉近辺の減りがポイントです。
ちなみに、スロットルバルブって激高。
13551-12C00 バルブ、ピストン、CA:1.5 ¥6,750
両方そろえると1万3千円チョイもします。



ジェットニードルは番号は合ってましたが3段目になってました。純正は上から4段目。
ルノーマルなのに濃かったんですね・・・。


パイロットエアジェット(PAJ)は、

#1,0に変更されておりました。ここも薄くなる方向か。


フロートのベロも錆がまわってオーバーフローでもしたのか、

闘いの痕が鮮明に。H寸法11mmぐらいと基準値オーバーです。(基準値は8±1mm)

しかも謎の溶けた跡が。爆発した?


合ってたジェットは、

メインジェット#200

パイロットジェット#25
と、この間新品交換したメインノズルO-6ぐらい。


クランクシール逝ってたから不調で濃い→キャブセッティングという明後日の方向、ある程度バイクに詳しいと陥りがちな罠です。ノーマルで不調なら壊れてると思うべきなんですけどね。
結局、部品取りキャブから移植してJ型ノーマル状態を造りあげる作業となりました。
今日は一日キャブレター三昧。