アツはナツいね!
2スト並みに爆煙が・・・。
このC100、カブ90エンジン載せ替えの安心ラクチン仕様。
搭載されてるのが87年式H型のHA02Eエンジンなんで、俺の規制後エンジンとの違いを調べる意味でも興味津々。
ヘッド外して気付いたのがヘッドガスケットの違い。
この頃までの12V初期型は60年代残滓なカムチェーントンネル周りにゴムシール付き。
ガスケットの厚みは変わってないみたい。
ガスケットの仕様変更だけかと思ったんですが、部番統合無しで今でもゴムシール付きガスケットが供給されております。
何か違うトコが有るハズとヘッドガスケット剝がしてみたら、
オイルラインにツイタテ+ゴムシールあり。
ツイタテは別部品、シリンダーAssyは最終型まで一緒な12101-GB1-900です。
オイル漏れが怖かったのか、コストダウンで廃止されたのか・・・ツイタテ付きはN型(1992年式)までみたいです。
純正原理主義を貫くか、P型以降のシンプルな仕様でいくか・・・オレは迷わずP型以降で行きます。ぇえ、下層階級ですから。
上がってる感炸裂、ピカピカピストン。オイルの洗浄作用ってスゴイですよね。
ピストンクラウン側はメッチャ綺麗ですが、
ヘッド側はこの有様。排気バルブのカーボンがスゴイですね。もう原型を留めておりません。
燃焼室形状は違いあるの?ってレベル。特に最終型まで変化無さそうな気がします。
折れた糸鋸だけでココまで綺麗に出来ました。
ヤッパこういう時は折れた糸鋸最強。
バルブなんてクソ硬い合金製なんで、タングステンとかダイアモンド付き柏葉剣騎士鉄十字章でも使わない限り傷なんて付きません。
隅っこのほうだけ注意してやれば大丈夫だって。
ピストンも中々のお疲れ具合。因みに令和5年現在、排ガス規制後とピストンやリングの部番は共通になっております。
オイル上がりの原因、外してすぐに判りました。
オイルリングがカチンコチン、完全固着しております。
カーボンやスラッジの類は見受けられないんで、原因は何ぞや?
ピストンピンもお疲れサマンサ。
裏も焼け回ってますね。こりゃ、相当ノーメンテな雰囲気。
スカートやトップリング上の減り具合、こりゃ3万㌔オーバーっぽくね?
オレだけの資料から推察するに4万7千㌔より減ってるような・・・酷使無双。
↓シリンダーのトコにあるガイドローラー
激ッ減りしてたんで、交換。
こりゃ4万㌔クラス?まぁまぁ。
この手のとっつぁんエンジン、メンテナンスなんて無縁な世界で使われてたモノが多いですから、ジジイが乗ってようが、メスが乗ってようが、回さない乗り方だろうが減る物は減る。
中古は使い切ってるモノばかりなんで事故車以外は全交換覚悟セヨ。
ちらっと覗いたクランクケース側。
オイルポンプスプロケットが手裏剣モード。
ぁあ、こりゃ駄目かも判らんね。
流石36年モノの実用エンジン、泥縄式にボロボロ出てきますね。
道楽愛玩ミイラ系の腐る系のトラブルとは無縁、腐る前に潰す!稼いだねぇ~って感じの正しい壊れ方。
こういうのが正しい在り方だと思いますが、昨今カブ如きでも道楽愛玩ミイラ系おじさんの進出が著しい昨今。
使い倒さんと、カブは。