G1L クランクベアリング交換 腰下組み立て

世の中から全く忘れ去られたレベルで情報が無いこのバイク。

インターネッツ全盛の昨今「G1」で検索すると、年式系でヒットしちゃって・・・KDXの’89辺りとか。それじゃねーよばっかり出てきます。

 

ベアリングは左右共通6304C3。

カワサキはC3ベアリングが好き💛ホイールベアリングにもC3隙間採用してる車両多数。

 

折角ケース割るんだから、換えれるトコは換えます。

スプロケ部のシール

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純正も出ましたが、ココ規格品。純正の納期がベラボーに長かったんで市販品を使いました。

 

↓チェンジシャフトのオイルシール

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コレ、分解時だと楽勝なんですがシャフト通った状態だと中々大変。

 

↓クランクシャフト右、カラー奥っちょのOリング

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↓キャブ差込筒のOリング

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↓右クランクシール(ディスクカバー部)

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コレも規格品。なので、当分困る事はなさそう。

ホンダと大違い、その辺のブツに合わせて設計&造ってるのは維持の面で最高です。

 

↓ディスクカバー外側のOリング

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コレは規格品で存在しないみたいだけど、最悪切った貼ったで何とかなりそうな気も。

 

それと破損していたニュートラルスイッチカバーを交換。

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搭乗員は「無くても良いんじゃね?レーサーだし」なんておっしゃってましたが、思いっきり具に泥が入っちゃいます。

タダの蓋だからテキトーに何かツッペしておけば・・・何て思ったんですが、凸凹してるんでムズイですココ。そうなると純正部品が一番安上がり。

 

唯一困ったのが、

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左クランクシール。数年前に交換(その時もカワサキ純正では出ず、スズキ純正の同サイズ品)してあるので清掃して再利用。

頼みのスズキも、昨今続々廃盤部品が増えてきました。オサム居なくなったらどうなるんだろう?

 

RクランクケースカバーG/Kは部品番号も判らんレベル。多分判ったところで販売終了。

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そうなると自作するしかないよね。

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まぁまぁ上手くいったと思ったら、

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ちょいと型取りミステーク。

まぁ内側通ってるから漏れる事は無いでしょうが、合わせ面歪むのも嫌なんで、

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あとから慌てた感満載の補修。ケース側にボンドで接着してあるんで、脱着しても本体側に残る予定。

どうせ開ける事になるハズ。

 

このエンジン、合わせ面がクランクセンターじゃないという珍しいエンジン。

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その謎が解明するまで、クランク左右にずらして合わせ面に隙間?何故??みたいなヘッポコ一人問答。
ワカサギか・・・ワークスのワカサギコンバットって名前カッコイイ。

その後はちゃっちゃと組んでいけたんですが・・・慌てたのが↓コレ↓

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ノックピンが一個余ってる・・・合わせ面だったら・・・見たくない現実、暫く放置。

パソコンの前に御鎮座すること約1週間。何気に毎日見てると思いつく事もあるわけで。

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何だろう?このイギリス空軍的マーク。何か当たった跡=ノックピンじゃねーぞコレ。

 

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正解はココに付く超ショートプッシュロッド的なブツでした。

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こんな感じでシッポリと収まりまして万事休す。

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カワサキ独自のヘンテコメカニズム、その後採用例なしぁゃぅぃ3本締めステー。

 

C65 チェンジシャフトのオイルシール交換

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漏れてはいないんですが、滲みあり。

どうせ当時物なんで、遅かれ早かれ漏れるのは明白。

 

部品番号も度重なる仕様変更の末、最終型鉄カブと一緒。

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グリスが最初から塗ってあるホンダの優しさ。

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ココ、シリコングリス塗って組まないと死んでしまうって勢いの方(雑誌の受け売り世代、団塊ジュニアより上に多し)が結構居るんですが、ホンダ純正シールに予め塗布してあるのはどう見てもリチウム系のMP。組み込み&初期馴染み用だもん、何でも良いよね。

物の道理考えりゃそりゃそうだ、その後オイル漬けの日々、砂汚れだ上等な部位のオイルシールだもん、シリコンじゃなきゃ駄目な理屈が無い。

ゴムへの攻撃性は確かにシリコングリスで間違いないんだけど、エンジン周りのオイルシール組み付けの際、一番良いのはエンジンオイルじゃねぇ~の?と思う。

シリコングリスってオイルに溶けにくいから、神経質であればあるほど・・・ね。 

 

新旧比較。

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外す際に歪んじゃったけど、

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シングルリップだった当時物。

現代のテクノロジーでSDタイプに進化しております。

C65 コックのパッキン交換

ちょっとシブい作動感、何でだろう~と開けてみたら、

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自作?外側にカッティング痕。

その割りには穴は正確無比、亜細亜製の社外品と見た。

おっきく造っちゃったテヘッ💛みたいな赤道直下人のおおらかさ。

 

ここは大人しく純正で。というか、出るんだったら純正。数百円ケチらずに純正。

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一部車種はパーツリストに載ってなかったりするんですが、多分縦キャブリザーブ付きだったら共通。

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新品はみたまんまの硬さ。いかにもゴム。

硬くなってたら殆どの場合漏れますから、転ばぬ先の杖で交換するのもアリです。

何時までも出ると思うな純正部品ですし。

 

NSRの部品よりC100系の部品を再生産してほしいよなぁ~スーパーカブなくしてホンダ無し。

現存数もNSR250Rと同じぐらい有るような気が・・・金型の問題でムズイんだろうけど。

 

ちょっと手応え緩いような気もしますが、漏れなくスムーズに動きます。

ウェーブワッシャ的なスプリングが欠品なのがなぁ~アレも結構劣化しますから。

ベトナムorタイ人の皆様、リプロよろしくぅ~。

C65 キャブ弄り~フロート周り その2~

フロートバルブの針側、C100とは互換性が無かったみたい。

極僅かな違いですが、別物だったらしい。

曲がってたC65純正に戻した結果、アイドリング不整脈&高回転での頭打ち現象が解決。

C65=16125-041-004 クリップ溝3本(ウチ一溝は使わず)

C100=16125-001-004 クリップ溝2本

が見た目での違い。

困ったら元に戻すの王道を地で行きましたが、不整脈の原因がまさかのフロートバルブとは。

最初に換えちゃってて、こんなモン漏れなきゃ一緒だべ長さも一緒だしまぁまぁ走るし・・・実油面も計測不能

初期の段階でドバドバ漏れてて速攻交換=フロートバルブは無しという思い込み、良くない例です。

結局、受け側だけの交換でちょっぴり不安な状況ですが・・・調子良いんだわ、コレが。

 

長さも太さもほぼ同じなんですが、

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フロート高さがクリップ溝1本分高いのがC65純正。(写真右)

写真には写ってませんが、下側のクリップ溝も同様に1本分高い。

 

僅かな差ですが、これで油面が低かったみたい。

ホント僅かな差ですが・・・純正新品が出ないんで、どっちがホンモノだか判りませんが元々付いてたヤツのほうが調子良いのは事実。

本当にコレが純正なのかどうか・・・何が正しくて何が間違ってるのか判らない世界。

C65 プレスカブのキャブレターを無理矢理装着

アイドリング放置での不整脈問題。

 

原始的ですが確実な故障探求、スワッピングパーテー。

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プレスカブ用キャブレターを装着。

エンジン側はOHCだと不変のピッチなのかな?マニホールドは完全ボルトオン。

アクセルワイヤーやエアクリジョイント問題があるんで走行は出来ませんが、空ぶかし程度は可能。

 

直キャブで良いんじゃね?なんて、バイクに詳しいセンパイみたいな事をやってたら不調の迷宮入り。

それが楽しみ生きがいだったら止めませんが、余生を無駄な時間に費やしたくないので、ココだけは純正原理主義者。

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こんなテキトーな装着でもエアクリーナーボックスが有る無しで結構違うんですよね。

小排気量になればなるほど誤魔化しが効かない、低速低開度におけるA/F悪化。

純正エアクリを付けると全然さわやかさが違うし、スッと当てたらブゥイーンとふける。

そりゃそうだ排気量が小さい=吸い込む量がショボイから霧化困難。

エレメント無しでも吸気音デカイ程度でまぁまぁなんですが、このパイプオルガン的な筒が超重要。

水道ホースで先っちょ潰すとピューと出る理論と似てるらしいよ、パイプオルガン。

 

弄る側になるとメンドーだから外したくなる気持ちも判らんでも無いですが、ノーマルキャブ+剥き出しエアクリって何の狙いがあるんでしょうか?逆に聞いてみたい。

チョロ出しの水道ホースで先っちょ潰さずに洗車するようなモンです。

 

 

で、肝心の実験結果は・・・絶好調💛30分ぐらいぶん投げといても「トホホホ」だってさ。

不整脈の原因はキャブにあり。

ヘッド側にフロートってのがホンダの回答なんだろうなぁ~縦キャブだと一番アツイ燃焼室近辺にフロートだもんね。

プチパーコレーションが原因っぽいけど、直しようがないねコレは。

 

C65 点火系統チェック コンデンサ交換

暖まってきて暫くすると、

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これ位まで低下します。

イグニッションコイルが新品なので間欠泉モードにはなりませんが、もうチョイほしい所。

因みに限界ギリギリ最高値だと、CDIだろうがフルトラだろうが間欠泉になります。フルトラのほうがちょっとだけ根性あるかな?低回転での安定した点火性能ってのを目視&体感出来るワケです。乗ってて違うぞ!って判る方はマニアor繊細な神経の持ち主ですね。

 

で、次はコンデンサを交換してみました。

純正は「ゴソウダン」なので、スズキのバンバン用ND製(理由は一番安いから)を加工装着。

ネジ穴がちょっと小さいのと、プチ長穴加工が必要なんだよね。

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最大ココまで㌧だ。

但し若干赤火というか紫火。

恐らく0.18㎌なのが影響してるっぽい。

本体が大きくてスマートな装着が困難だったXE用0.25㎌中古を無理付けしたら青火。

本来ならコッチのほうが良いだろうけど・・・底部分が長くてどうしたら良いモンなのか。

 

で、フェルト部分が付いてないタイプだったんで、

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元のコンデンサから糸鋸カットにて拝借。

 

日本電装や日立だったら楽だったのに・・・古いカブを買う際は要チェックポイントかも知れませんね。

 

後は乗ってみるしかないな。

 

 

C65 ジェネレーター周り ポイント交換

初めてみたぞ、OHCで国産電機ジェネレーター。スズキでは良く見ます。

どうやら初期のほうは国産、のちに日立って流れみたい。

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日立、三菱、国産電機、日本電装・・・こんなに色んなメーカー使うのってホンダ位。

この浮気性の為なのか、どんどんお付き合いが全部無くなって、鉄カブ最終型はミツバ(まぁ実質ホンダ)オンリー。

そりゃ、こんな事してたら電装メーカーもアタマくるよなぁ~。

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磨いてあったり綺麗な車両あるある、チンゲ付着。

マグネット点火だと大敵、ポイント部にくっつくと火花飛ばなくなったり。(体験済み)

磁石があるから判ったようなものの、コレがキャブから入ったり・・・綺麗にしたいのは判りますが、あんま余計な事はしないほうが良いですよね。

ナンチャラブラストも色々メンドー、そんな良いものだったらもっと普及するはずだわさ。

そうなると、最終的には使い込んだ脂っこいウェスで磨くという、昭和スタイルに落ち着いてしまいます。

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サンパチとかで見た事あるポイント形状。あれも国産電機か?デンソーだったか?

コイル交換で間欠泉モードも解消したんですが、火花電圧イマイチ。

次何処だろうなぁ~メンテ本の教え通りにポイント交換しようと思ったら「ゴソウダン」そりゃそうだ。

となると、ポイント塚を漁る何時ものパターン。

サンパチ用はベース形状が違うんで、K50だったかその辺用を用意。もち国産電機製。

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コレは凄く似てたんだけど、固定ビス穴が微妙にずれてしまい×。

当てがって見たところ、加工すれば付くかも?ですが、ヒール角度とかも違うみたいで調整困難な角度になりそうな予感でした。

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もっと昔のスズキ純正部品を発掘。「世界1のエンジン技術」何だろう、この自信は。

車だとスズライト、バイクだとコレダのニーハンがあった位の時代です。

大きく出たなぁ~発展途上国のイケイケゴーゴー。

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デー55ってスズキ初の船外機みたい。

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開封済みだったんで、元々コレなのかどうなのか・・・袋はND、昭和部品の闇。

ですが、コレはバッチリ完全に一致しました。

調整用のマイナス突っ込む所が2か所あるかとか、ネジ穴上部の余白?厚さとか見分けるポイントは間違い探しレベル。

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けど、これ位でバチバチは変わらず。

ポイントじゃないなと元に戻す作業で、本日も無駄。

まぁ体感できない可能性大ですが、もうチョイほしい所。