2号機 遠心ガバナー

以前紹介した一号機、圧縮なし号が登場。

圧縮無くなるまで動いてたのは確認済み。
部品移植しながら、原因を探ります。


最初にキャブを移植してみましたが、相変わらずパンッ→コワイよ〜の繰り返しです。
う〜ん。


何とか始動した時にタイミングライトを当ててみたらビックリ。
アイドリング状態で、最大進角してます。
エンジンかけずに電球での点火時期はOKだったのに・・・。
そこで思い出したのが、コワッコワッって聞こえてた音。
フライホイールを小刻みに廻すとカチカチ音が聞こえます。
で、外してみました。

あ〜あ、遠心力で開く部分にガタありです。
遠心ガバガバナーです。


本来なら、

こんな感じでポイントカム部分に密着しております。


一号機は自分の物ではないので、フライホイール頂くわけにもいかず。
遠心ガバナー単品での部品設定はなし。
フライホイールはすでに販売終了。
そこで、裏のチビッコ広場エンジンコーナーで物色。


いやーありましたよ。縦型エンジン。

クランク回らないけど。
エンジン号機見ると、

CB50JXのエンジンらしい。


まあ、似たようなモンだろうと希望的観測で分解。
ヤッパ似たようなヤツが出てきました。
フライホイール本体は、R&Pのを使用して遠心ガバナー部分だけを移植。
始動してみると、きわめて普通にトコトコと始動。
やったー直った!と思ったのもつかの間、今度は進角具合が微妙に足りません。
なんで?


そこで、フライホイール本体比較してみました。

げ、点火時期(Fマーク)の位置違う。
CB50JXのほうがちょっと早めの点火時期なんですね。
最大進角位置は一緒のようです。


進角幅ってドコで制御してるんだろうと考え抜く事、10分。
仕組み的に恐らくココでしょう、ポイントカムとそれを動かす触手みたいな部品。


カム本体は目視では違いがよく判りません。
ベース部分は寸法一緒でした。
あとは、進角させる触手みたいな部品のレバー比が違うのかも知れません。
よく判らんけど、触手&カムごと移植しました。


カムの向きを180度間違えて組んで全く始動しなかったりといったスモールアクシデントもありました。
Fマークとカム山の向きを一致させて再装着。
いい感じで始動。
ちょっと点火時期がずれてしまったので、タイミングライト使って再調整。
進角もしっかりするようになりました。
これでバッチリっしょ。


なんでスプリングユルユルになってたのかなぁ〜なんて一人現場検証してみます。
犯人は恐らくフライホイールを外したのだと思われます。
その際に、長穴のほうにプーラー突っ込んだと推定。
楕円のほうにプーラー突っ込んじゃうと、もろガバナーのスプリング引っ掛け部分にもろ干渉しそうです。


ちなみに、ホンダ純正のフライホイールプーラーだと、

引っかかり部分が浅いんですねぇ。これならドコの穴に突っ込んでも引っかかりません。
使用者への配慮をビンビンに感じますねぇ。
右がストレート製のフライホイールプーラー、右がホンダ純正っす。
エアインパクトあったら、プーラー使わなくてもナット緩むんですけどね。