スロットルバルブリンケージの回り止めワッシャに再利用痕(販売終了部品)あったんで、欠品が無いか組み間違いが無いか分解。
前任フランス系単車小僧は全く信用出来ませんから。
スロットルバルブ側のプラスネジは猛烈固着=新車時から外してない系=ほっとする瞬間。
プレートの向きやらスプリングやカラーの入れ間違いがホント多い部位。
やっぱ開けて無いらしく正しく組まれてました。
バルブの傷も問題。まぁ先っちょ残ったパイロットスクリュー程では無いですが。
コレがパイロットジェット側(エンジン側)だと、絶望的に駄目。
コレ位だったら・・・やっぱ何らの不調は出るだろうなぁ~まぁコッチ側だからとプラス思考。
しっかしまぁ何突っ込んだんだろうね、コレ。
コッチ側も全バラ。
普通はこんなトコ分解しませんが、単車小僧がバラした形跡が有ったモンでして、ハイ。
ココのシールも販売終了部品。柔らかくて割れも無いので再利用します。
この三角が2J3キャブのキモだと思います。
加速ポンプやら負圧取り出し口やらアッチコッチに繋がってるモンね。
アクセル開度や回転数に応じて吐出し量を変化させてるのかな?
付いてたネジ、2本だけバネワッシャ無し。
そういう箇所を見つけては値踏みしてる性格の悪いオレ。
まぁ間違っても直ちに影響は無いですが、そういう集中力で組まれたって事。
最高にへそ曲がりなオレは、何処のネジと混同したのか調べちゃうワケ。
トップカバーのボルトでしょ、ワッシャ無しは。
トップカバーにバネワッシャ付きネジが付いてました。どっちも長さ一緒。
中身はまぁまぁ綺麗。40年前のキャブにしては極上の部類です。
ダイアフラムは予想通りお亡くなりになってました。直立不動の死後硬直状態。
これじゃまともに機能しないね。
四角側も大変状態が良く、スプリングもちゃんと入ってました。
代替品が有りそうで無い(恐らくコレ専用のバネレート)なんで無くしたら最後。
こちら側のダイアフラムも死後硬直。
当たり前に想定内です。外れないとか欠品が有るとか内部が粉吹いて崩壊してるとかが無くて良かった。
2J3キャブ採用の初期型パーツリストを参照すると単品では出ないコレ、
多分チェックバルブ(逆流防止弁)ですね。見えにくいですが中にタマが入ってます。
配管内のガソリンがダイアフラム側に戻っちゃうと、折角加速ポンプが作動しても空気しか出ませんからね。
コレはパーツリストに乗って無いレベルの入手困難部品、壊れたらオワリ?'79以降のチェックバルブは形状が全く違いますから互換性有るのかなぁ(因みに販売終了部品)
綺麗だから単車小僧が清掃してあるモンだと信用したのがマズかった・・・キャブクリ逆噴射の大惨事世界大戦発生。
ここが閉塞してました。負圧ホース取り付け部近辺⇔三角ダイアフラムの脇にある小さい真鍮の突起部分に繋がってます。負圧拾って吐出し量を調整?
とにかく手の込んだアナログ燃料噴射装置、何時の時代も手が込み過ぎると壊れやすかったり動作不安定だったりするのは不変の定理。
進化していくとシンプルになり、しまいには加速ポンプなんて無くなりましたね。
ガスケットが昔のテレビ裏の板みたいな色になってます。
コレが滅茶苦茶固着しており当時物で、ほっと一安心。(古いガスケットなのに剥がれやすかったり、液ガス有ったりすると余計な事されてる場合が多い)
ひょっとして、長期不動車から取り外した系?
めっちゃ綺麗でキャブクリで清掃した形跡も無いなんですが、ピンのスプリングが弱ってるみたいでフロートを押し返す力も無い状態。経年劣化なのかな?
コレじゃ油面が安定しないだろうからやっぱ交換だね。
メインノズルはチンマぃタイプ。
ガタガタボロボロ、内部の減りはそれ程見受けられないのが勿体無いオバケ。
ひょっとして、ファンネル仕様とかで走行して何か異物が入り込んだんでしょうか?
コジッたにしては余りにもテコの部分がオカシィ、そこにマイナスかけるか?みたいな。
コースティンエンリッチャ?だと思う部分のダイアフラムもカッチカチ。
凄いね、センターのポッチがボルト留めです。