排気デバイスの分解

キップス?って読むのかい?
何でも縮めて読むのはオッサンの悪い癖。


実はカワサキの排気デバイスを完全分解するのは今回初。
排気ポート横の面積を換えて凄いパワーを出す仕組み。
他のメーカーは上からツイタテ的な物体が降りてくる仕組みですが、カワサキは盆ちょうちんみたいのが、回転してゴニョゴニョする仕組み。
↓低回転時(全閉)

↓高回転時(全開)

昔のパチンコで「トキオ」ってありましたが、アレの役物を思い出しました。
わかるヤツはオッサンだな。


スズキのRMXと同じく、クランクから遠心ガバナー経由でデバイス作動させているようで電気物トラブル一切なし。
原始的な仕組みですが、古くなると原始的なほうがいいね!


外す時の要注意ポイント、ガバナーからのロッド先端についてるボルト。

ココの対角10mm(M6)ナット、実は逆ネジ。気合入れて折らないように注意しましょう。


右カバー内についてる上記ボルトと、ストッパーの対角8mmボルトを取って、排気バルブを中途半端な位置まで引き抜いて、(ギア部分がシリンダー上部とツライチ程度まで引き抜くってマニュアルには書いてある)ロッドを引き抜くのですが、排気バルブ上に抜くのが大変。
長年の汚れ、水垢等で固着してました。

このOリング付きのカラーが引っかかって抜けないんだわ。
ニッパーで排気バルブを軽く掴んで、ニッパーをハンマーで叩け大作戦で何とか抜けました。




片方は穴状、片方は溝。左右でつくりが違うんですね。


シリンダー外してますが、外さなくても出来ます。
なぜにシリンダーが外れているのか?
そう、オーナーがシリンダー新品購入にGOサイン出したからです。もうイケイケです。
このシリンダーは廃棄ですが、廃棄デバイス周りは再利用するって魂胆。