2号機 腰上滅亡

流石の空冷2スト。

車のタイヤ交換が出来るウデがあればシリンダー外す事が出来るんじゃね?って位簡単。

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キャブ、マフラー、左サイドカバー、エアクリーナーボックスを外せば、

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ピストンとご対面できます。

↓左

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↓右

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右は完全に終了。

セカンドリングが折れた→排気ポートに引っかかった→エンジンロックで滅亡といった流れじゃないかと。

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排気ポートもコレもんですから、シリンダーもオシャカ。

ここで気付いたのがリングの上下ガタ。

今までの人生経験でないレベル、触った瞬間に判るクソみたいなガタ。

コンマヨン楽勝、頑張ればコンマゴ入りそう。

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コレでしょう、折れた原因。

マニュアル値はナンボなんだろう?現在ネット捜索中ですが、まぁコンマなんてクリアランスじゃないよね、普通はコンマ0.5(百分の何ミリ)とかだもん。

コンマイチもあったら完全アウトなハズ。ましてやコンマゴは完全アウトでしょ。

 

じゃぁ、何でリング&リング溝が摩耗した?って事になりますが、何だか不具合に気付いてた人がいたみたいなんだよね・・・。

このリングがホンモノかどうかもぁゃしぃという上級レベルのその場凌ぎが次々発覚。

ボア54mmって結構ありますからねぇ~ヤマハ車に多いよね。

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判ります?ペーパーで擦った跡あり。

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物凄く錆てた跡。ホーニング痕が水平方向なのもぁゃしぃ。

大昔から普通はクロスハッチ。

ただ変態メーカースズキだけに、水平なのが当時の仕上げかどうか不明。

ですが、錆の上通ってるよね?ホーニング痕が。

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う~ん、微妙。

否、このまま動かしたら錆でイかれるクソコンディションなのは絶対判ってたハズ。

いけない整備員ですね。 

 

それにベースG/Kに再利用痕。こりゃプロの仕業、利益を追求すればこうなるよね。

まぁ何事も起こらなければ再利用もアリ派です、私。

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液ガス上手く塗ってあります。内側にちょびっとはみ出てるのが液ガスです。

妙チクリンに張り付き無し。クランクケース側に綺麗に残りました。

コレ、ベースガスケットは平成モンでしょ?昭和40年代モンだったら再利用の誘惑に心が動くパリっとしたコンディションなワケ無いし。

これぐらい当たり前、文句言ったら裏社会の人にさらわれそうな旧車会の闇というか旧車会の日常ですね。

ホント、リアル黒ひげ危機一髪ゲーム。

最近はポンコツも笑える価格じゃないけど、関わってる輩はポンコツ野郎のバッタ屋だらけ。

 

ケース内に残留物は無いみたいでよかった。

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で、こんなモン排気ポートから覗けば判るじゃん?って思う貴方はバイクに詳しい先輩ですね。

 

このバイクは初期型のドラム。

初期型はT20系最終型エンジン?とラムエア付きへと続く新設計エンジンが混在。

見た目はそんな変わらんけど、中身は結構変わってるんです。

そんな発展途上で高度成長期なバイク、GT250初期型はピストンピン径が2種類混在してる=天国と地獄。

サンパチと同じだと良いなぁ~と確認したくて剥ぐったワケ。

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ウゲェ・・・16mmか。

こりゃ大変。