C111 ドリブンプーリー(大調車)分解

この時代は「大調車」と呼んでいたようで。大東亜戦争末期かよ!


随分前にプーリー周りは外してあったんですが、

ドライププーリー(小調車)のセンターナットは逆ネジなので注意。
外すと見える「左」の刻印。

プーリーが付いてる状態だと、かなり注意深く観察しないと見えません。
このナット、変わった形状してますが紐掛けプーリー(緊急始動装置的なヤツ)絡みかと思っておりましたが、近所のヨッパライの爺さん曰く「クランク棒引っ掛ける溝じゃねーのかい」との事。因みにその爺さん、現役時代のシルバーピジョン乗りだったみたい。
緩み止めで逆ネジってより、クランク棒突っ込むから逆ネジってほうが何となくしっくりくるなぁ〜。


ドリブン側は正ネジですが、センターに嵌り具合を微妙に調節するのか?センターにボルトが付いておりまして、

こんな感じで固定されるようです。


分解はしてみましたが、巨大なボールやセンタースプリングが2重巻きやら何がどうなってるやらって感じ。さっぱり判らん。
けど、スーパーディオと動作原理は一緒みたいで、
・センターシャフトに付く調整ナット→スライドシーブの最大移動量を調整して、最大変速時にベルトが当っちゃいけない部分(最内部)に当らないように調整。
・センターナット外側3箇所のマイナスネジ→センタースプリングのイニシャル調整。閉めこむ事で開きが遅くなり、低速よりの特性に。ただ閉めすぎると最高速が出ない状況に。逆にユルユルだと発進がセニアカーモードに。
ちなみにこの車両、調整ボルトが付いてなかったんで、

似たようなマイナスネジを装着。長さは良く判らなかったんで、ネット上の写真を見ながら山勘で。戻し回転数とか、オリジナルで探るしかないね、こりゃ。


それと、固定用金属Oリングが付いてなかったんで、ワイヤーツイスターでステンワイヤーを巻いておきました。余り強いブツで締めると歪むし、緩いと意味ないしのアンニュイな締まり具合をフィーリングで決定。
さて、きちんと作動するのかな。